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やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです 第二十五話 「緑の革命」





             .      ̄ ̄       `  X´  ̄  ̄ `ヽ
           , '´                \´ ̄ ̄`ヽ 〉
          ,ィ´                    ヽ    V
        rァへ_/   /       ハ  .    ',   ',
        〈\__/   /   /__/ /ll_l__i__ト、  i  i .
        〈 \.|   l| ´ ̄/ / / li l l i`ヽ l  iハi
        r‐ 、|   l|  _/__/レ'  リハ__i_ハ  Vl   !リ
        i/⌒|   i|/´ ̄``     ´ ̄ `  iト.  ハ!
         ゝ.〈 |   l| """     '   """ | ハi
           ` |   i|   ┌──┐      リ l|
           ト、  ハ   |    i    /i  l|
            ヽ i ハ />`     ,.イ i i l /ハ
            ,.-く_//ー ‐ァ'´!、リ リノ / ./ ノ , ´ `
         __ / / ノ´   X \ハ `ー レ'_ __(´    )
       f´   / / .//.〉  / }___jヽ    /⌒ヾ`ヽ-'
       l  /i  / / /`X/.  ,.j⌒i\\  ゝ __メ  !
       i. </|     l   /  //i  | ヽ. 〉,.~⌒ヽ.\i
.      /  ,.ァノ    l  \// .| .|,. ィ´ ,.  ,. '" `ヽヽ
      / _/ \   /    |___j,.'´__ .. -─ - .. _ ~':,\
.     / / ゝ.  \ィ'      /´           `ヽ. ヽ
    / /    `  _ 〈       |              j   \
   r'_/        〉      ヾ       ,. .r 、    /7⌒ーへ
  /´/        /   ,. -- __ ヽ.   r f | ヽ. ヽ  /ハ     ヽ
  i i          /\_∠ -‐ ´   \  | i ヽ  ヽ ー'ノ j     i
 ̄ | i       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` |      ___ノ /l     |
  ヽ.       /              `ー~~く__ ノ     /
    `ー‐--‐' ´                      ``ー‐--‐ ´


人類がこの地球の覇者となった要因の一つに「農耕」があることを、
否定する者はいないだろう。

農耕、とくに穀物農耕により大量の食糧を安定して供給することに成功したことで、
人類はその数を増やし、
さらに食糧獲得以外の事柄へと労働力を振り向けることができたのである。




632 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:30:22 ID:FUjsCFx20 (23)


                                      ,イ
                       、 ,.ィ_         ,'      に   は
                      オ:::::::::>ュ_       i      ゃ
                     7:::::::::::::::::::::ヾ     l         い
                    ぱ     彡ノ从人从そ    .!     |
                  た    'イ! o   o .リ       ',
                      ,ィ丶ー‐ァイl¨>ュ   ∨    ん
                 ぱ   ,イ  } >フ-、! ,' 入   丶
                   た j   ,   l   .i、  ヽ   > _     _
              _          / _ j∨ ー',   ∧\  ヽ      ̄ ̄
          c   ,{,ィ77≠}     〈イ 'ヘ V    ,. ∧  V .∧
       c   ,イ/////リ!   _  V⌒ぅー‐⊂⊃ ' {  ∨ ∧
          c   {/////ノソ ,.イヤ 入j.jjイ\ 彡   \  ∨,∧
              r ゞソソイ,彳  ィ,ソ    〈  勺/.ヘ    ,イ   〉イハ
          V }{____}{:入イ      ∧,.イ///∧_,.イ!    ヾ イ
          了ーイ7イ         ,イ ////`V////l!
  ,.zュ、   rー七送メ//       .//////  .∨///l!
イヾ、シ’   /i:::::::::::::::::::Y       ∧////i   ∨//∧

        ↑粟の原種 ねこじゃらし(エノコログサ)


しかし食糧供給の改善には、
植物自体の選抜および改良が不可欠となる。

どの作物も、原種のままではろくに食えたものではない。
いや、食えることはもちろんなのだが、
収量が低かったり味がまずかったり可食部分が小さかったりして、
あまり役に立たないのだ。

こうして、人間の手による品種改良が行われることとなる。



633 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:33:25 ID:FUjsCFx20 (23)

                  __
.       , -- 、       イ´: :/ : : : : : : `: .     ,  -‐ァ
      `  、 ` ー-- く: :/ : : | : : : : : : ヽ:\> --‐'  γ´
          \    /: :l: : : :|: : | l: 、: : : Y: マ   /
           `ヽ_Y.:.:__レ_/|: : | l: :L、- :!: : Y_ ィ´
                .:.| : : :|/ ¨≧、:.:匕|__ト、:|.: :| .
             |: | : : :l,.x作ミ`ヽl゙作ミx、|.: :| |
             |: | : : :|"弋_リ   いソ "!: : :|: :|        大麦・クローバー・小麦・カブの
             |: | :l : |""   ′ """|: |: |: :|        輪栽式農業を採用し、
             |: | :l 圦   、   _,  .小:!: !: :! ,      囲い込みを行って耕地を広げ効率化する!
.            予 ̄| :l : | ヽ      イュ|: |: |ィム'≦ユ_,ィ、_
        __rえニニ| :l : |≧介 -  个二j: ヤ:!二二二二ニミ  トウモロコシやジャガイモ、その他新作物の栽培、
      ≦ニニニ二|:/ : |ニニl- ―‐-lニニ! : マ二二二二二ミ   肥料の投入や科学技術の応用も必要だな!
        >ニニニニ/: : :ムイ´'、 ̄ ̄``<ヘ: : :マ二二二ニニス
.      チニニニ二//: :/リ ―--ゝ ム--― `マ: : マ二二二二ニミ
     彡ニニ二二//: :/ /           ヤ: :、ヽ二二二ニミ
     rイニニニ/イ ノ ′     、       ヤ、: ヾ、二二ニミ、
     l::≧ィ≦::': ム'/        Y        ヤ;\:ヤ了::::|__\}
   // ̄ ̄::::::/:.//         |        ヤ;.:.:ヾ:::::::::::::: ̄|\
 / ./:::::::::::::::::/:.:.| |           |         | l:.:.:.:マ::::::::::::::::|  \
'__./:::::::::::::::::イ:.:.:. ヽ二二ニ====┴====ニニニノ:.:.:.:.:ト、::::::::::::: ̄ ̄
::::::::::::::::::://八:.:.:.:.:.:.:| |. . . . . . . .|二|. . . . . . . | |:.:.:.:.:.:.:八\:::::::::::::::::::
:::::::::::::/l ////ヘ:.:.:.:.:.:マ,. . . . . . マ / . . . . . . //:.:.:.:.:.:イ////\:::::::::::::
::::_γ’ .|//////ヽ:.:.:.:.:ヾ、_,ィ‐‐ァチ トー--,__/':.:.:_;.イ///////| `≧‐-

              どこぞのまおー様


品種改良と同時に、
農法自体の改善も行われていた。

とくに18世紀のイギリスではじまった農業革命は、
ヨーロッパ諸国・北アメリカ・日本へと伝播し、
大量の食糧余剰と、農村における余剰人口を生み出す。
これらが都市へと流れ込むことで、
産業革命が引きおこされたのだ。

しかしこの成果は、日本を除くアジアやラテンアメリカ、
そしてアフリカにはそれほど普及しなかった。
このため、これら諸国においては食糧増産は緩やかなものにすぎなかった。

しかし…




636 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:36:49 ID:FUjsCFx20 (23)


    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.\
    /.: .: .:.γ「| ヽ: : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ   マンマミーア!
   ': : : : : :{ Lーュ }: : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}   画期的なコムギの新品種が開発できたぞ!
  {: : : : : : ゞxzz=イ -‐=ニ二≫≧=x:.:.:.:.:.:.:/
   、: : : :> ´: :: :r=≦¨ ` ̄´ }三:γヽミ〈     こいつを普及させれば、
    >´: : x=zz、´F゙fヒフ>   互ミ/ん }三}    世界の食糧事情は大きく好転するはずだ!
.  (_ x≪ヘ´込フ>| l- ‐      Ξミ})リ三}
.       ハ  ´|  、    ,.イ    Kノ`ヽ       緑の…革命だ!
       ’、 ゝノ乏≧辷彡'    | |   、__
       {{、x彡≦=≠ヽ      }l    ) : : : :  ̄: ァ===ァ-
         `¨ヘ \{{: :: : ',    /|  /: :}: : : : : : /ニニニニ{: :
           \ ヾ==彳    , ′.! /: : r__fニ二x¨ヽニニ二|: /
            \ '⌒  /  /: : : :(_{_: : -‐x.: : :.\ニ|/ :
             `ァ=≦´_ ,/ |: : : :(__{__: -‐x : : : : : ヽ|: : :
            ∠{: : : \: : : : : :!: : :(__{: : : : x:: : : : : : : : :、 :

          農学者 ノーマン・ボーローグ


1962年、アメリカの農学者ノーマン・ボーローグが、
日本のコムギ「農林10号」と収量の多い小麦をかけあわせ、
大量の肥料使用に耐えうる画期的なコムギ品種を開発する。

この成果はすぐにほかの2大穀物…コメとトウモロコシにも応用され、
さらに各国での食糧増産を目指して発展途上国への普及がはかられることとなった。

「緑の革命」である。




637 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:39:20 ID:FUjsCFx20 (23)



                         /i
    _,,.. -― ―…,,, ァ''"´ ̄``丶、 /,  l
    \…ー‐- 、_,. ◎ 穀物  ,,, //  l
      \   / ,. -―…ォ-ゝ、◎ 〈    |
       \//,. ナ‐+  / +ー/、 \.  i.|
        //! i /_ ! /  !_ iノj ヽ l.|
          ' / l∧!" ̄` V   " ̄` |/    |
        j  / ///       /// i   l  l
       (∧!  「 7 ̄ ̄ ̄ ` 、  / / |   !
         ヽ  V        | //i  l  |
          |∧ \      ,/   / /! /l
    「i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i.|
    ',ヘ   " ,,            ,, ゛ //
    ヽヽ    ゙ 〟 肥料 〟 "  /,i、
     ゝ、_ヽ   ..____    _イ./ i:::\
     i、__) ‐- ,,..______(_, __ノ::::::::>


緑の革命の根幹は、
肥料の大量投入によって収穫を激増させることである。




638 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:42:24 ID:FUjsCFx20 (23)


                                  __,,....,,__
                              ,.  ''"´     ``丶、               , ´ ̄ ̄`丶.
           ,. ´ ̄`丶.            ,. '′      ,.ヘ       `ヽ、             , '           ヽ
            , '        ヽ           /   ,/ / ./  ヽ ト、      \   .      {             '.,
        /           }          /     / ///   u. ヽ| ヽ l    ',           ',          }
          {            j         ,'      ,l/'"´``     '"´`` ,ソヽ     i          \        く
        )        ,. '′     __i    / 、 、 ,      、 、 ,    '.,  .l__         ヽ ..,,_  _,..へ. .\ __
    ,,__ / , ヘ,,_,,..  '".     ,.へ. ハl     /   ○    、    ○     l  l ハ  _,,_         ̄    ,ゝ、"´  `ヽ
   /  `Y `く            ヽ ヽ_人   l `ヽ.             /´ u l  人人_/ / _          {  (_    ,.}
.  ,'  .   !  }         ,へ.__Y´/  ヽ  l   )、ー------一ァ(   /,/  ヽ/ .ム-,' /          /    ̄\ \
  ヽ.,,_,, 人 ノ           \ ヽ. {    \|   ' Uヽ ..,,_,,.. !|′ ヽ  ′    jヽ/''"/ ./          , '       ,. ヘ〆
/ , へ    `ヽ.        r‐'ニ=ヽ'´ ゝ u             ‐-‐ |{          ノ    ソ〆ニ=-、  , '    u   .j
 / .  ',      ヽ      ノノ      _ ` 、...__..  \        /  、..,,__,,.. く_          ソ ,.'         /
'′    ',   u.   ヽ    '´   , '"´  `Y´    u   ` ー-----一'"     ノ      ``丶      /          ,.'
.      ',        ヽ   ./     _           __,,....,,_ __           __    ヽ__   /         , '
         ',         ヽ _,,/     , '´       ,..-◆-‐'::::。::::::}´: `~``ー-‐- 、_    `丶.   `ヽ′       /
         ',                 /    _,,..-‐-'"´:::::::::::::::::::::::::::::::〕 : : : : : : : : : : : ヽ ̄`丶 ヽ          /
         ',          u   ,'  , ´(::::::::◇::::::::::::::::::::::::::::::::::::( : : : : : : : : : : : : ;ノ    ) _',_     , '′
         ',              {__ (   ヽ::_:::::::::::::::::::::▽::::::::::::::ノ : : : : : : : : : :_厂    , '     `ヽ‐<.
         \        /  ``  ..,,_ ~""''' ‐-- 一' "´ `"'''"´ ̄_,."´ -‐ ' ´           ` 、
              ` ー‐ァ--‐ァ'′         ̄````゙゙゙゙゙゙゙゙``````````´´´´                     \
             /  ./                                               u    ヽ

                             【誤った肥料投与の例】


ただし、ただ肥料を大量投入するだけだと、
実は多くつくのだが茎も伸びてしまう。
こうなると、実の重みに耐えかねて茎ごと倒れてしまう。
倒れてしまった穀物は当然収穫できないので、肥料分だけ損になる。




640 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 19:43:31 ID:KoM/WvQc0
なんだこのAAwww

641 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:46:19 ID:FUjsCFx20 (23)


                                 /  ヽ
                      ,,.,,,,,,, _    /   , }
              ,,,,,,  _, -‐ ´ ィ-ミ、゛' /     } |
        _._,  -―‐"゙,ィミ       弋、 )  `     リ |
      イ´     〃 ノ ゞ`ヽ _  `´         /  |
     ヽ、 、    ,` /ハヘ: : :ヾ: ヽ イ^ヽ       {   ト 、
      \ \  /": : {: :{: :ハ: : : : : :ヽ: : : ヾ´ヽ    ヽ .{  ヽ
        ヽ   /: : : : : :l: :|: :', マ ヘ: : : ; : : :ト: : : ヽ、  ヽ}  ヽ
.          ゝ/: : : :{ : :.|: :ト、ハ  マ:, ヽ: : i : :| ; : |: : : |゛‐ 、    ,
          イ: : : : :! : :ハ: :ヽヾ、 マ} V: | : :| ; リ : : }: : : ヽ   }
          i.i : ト: : : ;、 ヽヽ:ム ヽ リ オ: !zz}` トイ: : /: | : : ヽ   リ
          |.| : |ヽ : : ハヽヘ´弋{    ´}孑厶 ル } :// リ: : : :ヽ /
          }.} : | マ、 |ハ イ孑厶       乂リ  レ/: イ: :iヽ : ∨
          ハ:リ  マ:トヾ:ヽ 乂リ        '''/i イ:/: }: :lヽ\ヽ
           !.!   }:|`ヽ:八'''   '   ,   イ {: :i: : :| ∧:ヽ、ヾ
              ハ}: : `ヽ> 、  ゙  ´  イ |: !: :} : :リ: : 〉`―ト
             {ヾ: :ヽ: : : : : ヽ:|ぅぇr ´  j: :∨リ: イ: /:._ヽ
               ヾ,.ヾ─ァァ<_〉》zz彡-― ´: ::.ヘヽ  ヽ
                i'  .//jr、う∠弐、r'⌒) :r‐、!l.     }
                .i  //_r彡'::: : : : :::`くミくi⌒_ヽ|i.     !
               !. -"≦ : : 、_: :. : : :_ ; : .:`^ミ-ヽ}|     |
              メ  / : : : : : : : :.: ヽ.:,x'´ . : : : : : : `ヾ、| ヾ  !
           〃  ' ..: : : : : : ..:.:.:.::__.ィニ: . .. : : : : : : : .:::Ⅵ ゞ .i
           / . . . . : : : : : : : .:::_:;'__; : . . : : : : : : : : ..:.:::!|   |
           ,' : : : : : : : : :.:.:.::-―ァ二. : : : : : ::.::.:. : : ..:.:::i}:   .|
           }::.. : : : :. :.: :.:.:.::-‐::之__´:. : : : : : : : : : ..:.::.:::i|:.   !
         ゞ .! ::..... : : : : : ...:.:.-´┬‐::.. : : : : : : : : ..:.:.:.:.:::リ:::〃 }
        乂 ヽ....:::.....::..:..:..:.:.:::::::人 ::::::.................:: ::...::::: /::乂 i


これを解決するには、あらかじめ茎が短く頑丈な品種を選抜すればよい。
茎が短ければその分安定性が増すので、倒れる率が低くなる。
また、台風や干ばつなどのことを考えると、
なるべく短い期間で収穫できたほうが危険性は減る。

つまり、収量が多いのは前提として、
「短稈性」「早熟性」の二つが緑の革命を成功させるカギになる。


ひらたくいえば、品種ごとロリ巨乳にするわけである。




642 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 19:49:20 ID:CjVVJMas0 (2)
ひらたくないwww

644 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:49:36 ID:FUjsCFx20 (23)


                             ______
                            /::::::::::::::::::::::::`ヽ
                      /〃〃:::::::::::::::::::::::::::` 、
                      /:::::::::::::::/.ィ//:/"´``ヾ`ヽ
                         i:::::::::: //// ///     ミ:::::::',
                       i|::::::, ///   / ハ      ミ:::::::',
                      从:j// 乂==-、,_  _,、-==ミ Y:::/
                   乂:::{_仁三三三}⌒{三三三气_}::{
                        /⌒YV三三三/  ∨三三三jY'^ヽ    収量激増!?
                       { {⌒j `ー─</  、`ー─< } し'}
                       \`ハ      ヾ.:.::ノ      ハ. /    そりゃありがたい!
                       `ー:. ーヤニニニニニニ= ァ  //
                         /ヽ ヽ        /  イリ
                        / ̄ ̄`ヽ \___/ /ヘ:\
               圭二二ニ=─-、_)、_____/   ∨::\、
                   /, ′/´ ̄ ̄`ヽ 八  /       ',::::::∧`:::...、、
                _ .. ´.::/    , -―- 、__ソ /二∧      j!:::::: ∧:::::.:.:.:` . . 、
            . : :.:.::::/  / , -―- 、__ソ'///∧     ハ:::::::::∧:::::.:.:.:. . . . .
             . . : :.:.:.:::{    /  _ `ヽ∧////∧   /  ! ::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
          . . : : :.:.:.::::::::l      ////`ヽ丿 ∨/V〃\ /  ! :::::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
          . . . : : :.:.:.::::::::l    `Y/////ヽ }//{    ′  ! ::::::::::::: ∧:::::.:.:.:. . . . .
        . . . : : :.:.:.::::::::l     ノ////    ,///∧   _,彡′!:::::::::::::::::::∧:::::.:.:.:. . . . .

                         アジア諸国



645 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:50:01 ID:FUjsCFx20 (23)


                                     ,r、
                          __ _r‐v勹ーzt/:::::ヽ
       ヽ_、______,_.ィイ ゙i::::::::::んゝ┴~¬之、:::::::|           ヽト、_____
        `i __/___   __  七  |::::/´/::::!::::::``::::ヽ `\} _人_       _厂|  -、/  ─‐ァ
          | /-‐、  |  |  |  ∨/:::i:!:l::l:!:!ルr:斗ゞi:!:!:::::ヽ V´r 、   _厂シ┤ _ ノヽ  ヽ´
          |  ー′ └ー┘ !  〃:{:::!升!ハ_V z=ミr }!:|l:::::j:!   | ! _厂シ┘ |   /   _- 、、   我々もさっそく、
   ヽ、_______| ヤ`)   /\``│ {{:::lト{:|〃¨゙( \゙゙__゙ノ 抖f⌒ト、_j |厂シ┘  │ /|   _ノ    新農法を
   `l /___、   ヽ        ヽ |  ヾ:トト:::ド‐'r ─‐ヘ   リーく‐√Yヽ|シ┘     |   | ll   ┼┐   導入しましょう!
     | ナ戈    /      | |  ト勹⌒マ人   V   }   ハ\ ∨ヽ_j_ム/フ     .!   |ヽ  ノ /
     |  彡    /‐、_ ノ   ノ |ノ |厂\/ ⌒ヽ__ヽ _丿 ,.  lト{{  _フー' ^ /     |   ゝ   |
     |  ├        /ー┐ |(_/  (:::::::::\--<______{‐j|`  ヽ /⌒)    .|      │
    | _|_       ´ ヽ/  .|/     ヽ:::::::::∨//' /⌒Yリ!._  ノイ_/じヘ_  ノ         | |
    |  「|     __ー_´__/        }::::::::}卞=弋_ンレ^ ー=/彡〉ー‐_丿∨       ノ |_ノ
    |  |」      |::::::\    {      __ r'::::::::ノヘム:::::::::/}刀_/}/七く辷_(_::::::: }───────
   _ ノ_lコ___人ヽ::::ハ   ヽ   /´::::/ハ::::、:::::::V>:::/ 厂 ̄:::::::::::::\_〕:::;勹-、
   ´´       }ハ::::::::}リノ      \ {::::/〃  ^\::::}/ /:::::::::::::::::::::::::::::}ノ:://ソ::::::`ー、

                         ラテンアメリカ諸国


アジアやラテンアメリカ諸国は、この話にすぐに飛びついた。
農業が主力産業であるこれら諸国において、
農業生産性の向上はそのまま税収増につながるのだ。




650 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:53:38 ID:FUjsCFx20 (23)



        ゝ/´/////彡∧i‐-、
       /////>≦_フ´゙゙‐-、∧
     /////{::::::::::::::::ヽ=γ ̄>、
    /////ゝ、ヽ:::::::::::::::ノ  \::::::::::ヽ
   ,////   `  ̄ ̄  〈⌒´i‐‐、´
  γ⌒ヽ'       ,,     ヽ ノ   i    えー、てなわけで、
   i |i、`)      'ゝ二二二二7 ,
   、` ヽ         `‐-==-  i    農務省を中心として
    、ゝλ                i    新品種と新農法の普及を図ります。
     ∨i  、      .<三ヽ ノ
     ∨   \‐‐ ´/////////
      〉   \/////////,i
     / {` 、 \ 、` ヽ////,i
  ゝ´:::::::∧、   ̄   ‐-,-ヽ-‐iヽ
´::/::::::::::://∧:.      /‐-‐∨ i∧、
::/:::::::::::////∧     ∧:::::::::::∨i/∧`....、
/、:::::::ノ/////∧   / ヽ::::::::::iヽ///、::::::ヽ::.‐-
/////////////\´__   }´ ̄∨ i///////\::::::::>、


                           /Yヽ_ノ⌒ヘ,、
                      __ノ⌒Y´ヘ/i ソ i ! 〃 /⌒)ゝ
                     ノ\ヽ∨>:.┴:.:ー、|._,,i_////人
                    (ゝ、_/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:.、ノ_/ゝ
                    くヽ ./::::::: :::::::::: :::::::::::::::: :::: :::::: ::: :ヽ//(
                   く>/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨(
                    ≧i::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヘ
                     /!::i::!∧::::|::::!i::::::!:::::::::i::::;::::;:::i:::::::::::::::!/
                    {{k∨∧,,!レ,,、ヘ!i l | i !::/:/::/::/:::/::::::/    農業試験場で、
                     ∨'il{ `弋モラゝ`)!∧/i/!ノノノノリ/:/    新品種・新農法の
                        〉jl'ヽ     , '⌒'! 弋シゞソノノノ     ローカライズを図りましょう。
                     〈:::::,  `   ´   i ヽ   ,/;ノ
                     /::::∧   、  '   ` ´/:::∟、      新品種の無料配布や
                      〈::::::::::::i.、   `   -    イ::::::::::::∟_       新農法指導員の派遣、
                    ノ:::::::/,,|  .、      / ヽ;;;;_/ヽ;;;ソ⌒\   肥料購入に
          /⌒ヽー- 、   (::::::::::i.|i´`ー-、,,_-_,,<,,;ゞi  / /     ヘ   補助金を出すのもいいですね。
         ノ人  i    \ ノ::::::::/ノ::::::::::::::::::(.)::::::::::::::|、_/  /   _   __/ ̄ ̄ヽ
        ,´:::::::::::::::し'⌒Y\(;;;;;;;;ノ{::ゝ::::::::::::::::::::::::::::::ソ∨i!< /__/    /:⌒`.,
       /:::::::::::::::::::::::::::::::::} ∨/  .ハヾヽ::::::::::::(;):::::::::::::::ハ   ヘ/        /::::::::::::::',
       /:::::::::::::::::::::::::::::__ノ  l/  :/:::::'.,:::::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::∨  !二 ̄    /::::::::::::::::::',
      /:::::::::::::::::::::::::(´ __二i  .:/:::::::::::'.,::::::::::::::(;):::::::::::,'::::::::∨  ! \_ ノ::::::::::::::::::::::',


政府が主体となり、
新農法・新品種の普及は急速に進んだ。




654 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 19:57:02 ID:FUjsCFx20 (23)



    さ 左  /   ,、r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';,、    ,r';;r"           _ノ
  拡 っ 様  L_ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,';;/             )  倍 何
  大 そ. な .//;;/´         `' 、;;;;;;;;,,l;;'            /ヽ  か と
  し く こ /.,';/               ヽ;;;;,l;L_      .,,、,--ュ、 ';;;;;;;;;i  !! 収
  よ 新. と l |;|┌--‐フ  ┌----、、   |;ヾr''‐ヽ,  ,、ィ'r-‐''''''‐ヽ ';;;;;;く   量
  う 農 な  i  |l ~~__´ 、   ``'__''''┘  |;;;;;l rO:、;  ´ ィ○ヽ    'i;;;;;厶,  が
  ぞ 法 ら  l _|. <,,O,> 〉   <,,O,,>    |;;;;;| `'''"/   `'''''"´     !;;;;;;;;ヽ
.     を   ._ゝ'|.    /   、       |; ,'  /   、        |;;;;;;;;;;;;;レ、⌒Y⌒ヽ
    .     「 | |    (    )       .ソ l  ,:'   _ ヽ       .|;;;;;;;//-'ノ
        ヽヽ |    _,ニ ニ,,,,,_        ', ゞ,' '"'` '"       i;;;;;i, `' /
⌒レ'⌒ヽ厂 ̄  `| ,、ィ-‐''__'''‐-`,、     '' .', i、-----.、       `''"i`'''l
人_,、ノL_,iノ!  . ',   :i゙''''''''''`l'  ` _人__人ノ_ヽ ヾ゙゙゙゙ニニ'\       ,'  ト、,
      /     ヽ   L__」   「 止 笑 Lヽ ヽ〈    i|         Vi゙、
ハ ワ  {.      ヽ.  -、、、、 '  ノ  ま い 了. ゙, ,ヽ===-'゙ ,'     ,   // ヽ
ハ ハ   ヽ.    ハ        )  ら が  |  ',.' ,  ̄ , '    ノ  //    ヽ,
ハ ハ    >  /|ヽヽ、___,,,,、 'く  ん    > ヽ.  ̄´   / ,、 ' /     / \
ハ ハ   /  ノ. | ヽ       フ      /  ノ:lゝt-,-‐''" / ,.ィ゙     /

                    地方豪農のみなさん


政府の支援を受けた地方農民は、
収量の増加を確認すると積極的に新農法の拡大に努めるようになった。




655 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:00:41 ID:FUjsCFx20 (23)



                 ピロリロリロ
    ,-――,∩   1up
    (__(L)⊃        ピロリロリロ
    ( ・ω・)   1up
   ⊂∥ ∥/           ピロリロリロ
    ノ゚  ゚̄γヽ    1up
    (__丿 \__ノ_
     ☆   / XX 丶 | ̄ ̄ ̄ ̄
      ( (^-^・)XXX)|
         U U U U |
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |



こうして途上国に導入された新農法・新品種は、
あっというまに収量を激増させ、
医療の進歩による急速な人口増加をとにもかくにも支えることに成功する。

アジアでもラテンアメリカでも、土地生産性が軽く2倍以上に跳ね上がっているのである。


しかし、この成果はアフリカには全くもたらされなかった。
それは、なぜか。




657*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:03:41 ID:FUjsCFx20 (23)




   //   /|   ,个、
 /, -|  〈 /| /―ト、
〈.″√| /\ソ |// ̄ノY  よーし、オラガンガン投資して、
\ゝ| |/ O  O   |  コムギやトウモロコシの
\|. ∟_      .__」   品種改良すっぞ!
λ|  /〃  |   〃
6丶      レ  ノ   /
`´|/⌒i   二二´  /レ
 ,!ト _=|、   =  ∠ |
/||  |_\__/=  |`
て= ̄ ∥`」、三   /  |
/)- ' ̄ ̄〕 \  /
{〃 ´ ̄ ̄ア`ヾ√ ̄ ̄ ̄
   ー` ̄7`ー――――-/
ヽ √ ̄::::::::::::::::::::::::::::::/

     アメリカ


                     _ ‐..: . ̄. :. .- ._
                  ,. .´. .: ,:..:.:.. :. ..、:..:..:..`:.、
                   /..:.:,:'.:./.:,:..;ハ:..:..丶.:..:..:.ヘ
               /..:.:/..:;ハ;/{/ ノヘ::.:..:.:',:.:.:..:.:,
                /.::.:/=/       ,ゝ:.::.::,::.:.::.::,   コメは国家だし!
                ,:.:.::/.::/_>、  ,.<_,-ヘ::.::,::.::.:.:!
             ,::.:.:'.::イ´{'い`   ´いリ`ヘ:.:!::.:.:.:!   ガンガン投資して、
              ':.:::!:.::.トゝ ノ      -'  j.:i:.::.::.:,   質のいいコメを作るし!
                i:.::.j:/.::! '''    '    '''   ハ:!::.ヽ:ヘ
               !;.イ.::.:,:丶.  ー一'′ /.;ハ:/リ`ヽ
               ′ヘ:;/` ヽ;>i- -‐ イ_;/,ノイj
                _ _,//'!     ノ `ー-_、_ _
             /{「{i    /‐- -‐/   / ,>'´ヽ}
               / ゞヘ、   {´ ̄ ̄/ /, イ /´   \
           ,    ヽ\ 丶   ///  i ノ      、
           /    !Y' \丶 },/ /== {       , ヽ
           iく`ヽ   i l   `oj-‐ ´      ゝ     /  -ヘ
          / \.ゝ   !      !       / ヽ / ,.イ   \
.       /    ,_ヘ ヽ/|    i         /-─ヘ / ゝ、   丶
      〈    、/ `ヾ/L!     l     .   ′ ̄ ̄ー- '´  〉′  ヽ
       丶   ヽ     l     o|    :.  i          /   /

                   日本


もともと、作物の品種改良などに国力と技術力を割ける国家はさして多くはない。
共産圏を除くと、20世紀後半でこれができる国家は、
アメリカ・ヨーロッパ諸国・日本、あといくつかの中堅国家くらいしかない。

そしてこれらの国家が力を入れたのは、
もちろん自国で需要の高い作物だった。

自国で使い道のない農業技術に投資する国家などない。
日本でコメの品種改良とナツメヤシの品種改良、
どちらに需要があるかを考えればすぐわかる。




658 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:07:21 ID:FUjsCFx20 (23)

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   _____,,, -------......,,,_   .\////\             ____
  </////////////////////`''ー、イ./////ヽ____       _,,ー'''゙//////
   ` ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/////////////////////////////\__,,ー'´///////∠_____
   _____`ゝ、////////////////////////////////////////////////
 ///////////////////////////////////////////////////////////./  え、トウモロコシって飼料用だろ!?
  ̄.⌒''-i、.////////////////////r‐‐、..///////////////////////////
        `''-、////////////.∧/./  |////////////////////////./     食用トウモロコシの改良ったって、
         _//////////////|. ∨   |/\/// ̄ ̄ヽ///////////      オラ知らねえぞ!?
     /.////////////////| |⌒\.   .|/.ヽ ̄ヽ |////////∠_____
.   /://////////////////:| .ヽ{.シ/        くヲ/..|///////////////  ト、__y_ム_ノ
.  //////////////////////\   /      | ( ̄/./////////////  /三三三三三ミ
 /://///////////////////:|lヘ.    ,iへ   ∪  ̄´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ゝ_/三三三三三三ミ
.イ──--―=―-、/////////ヽワ/   /         |. i        ./三三三三三/ ̄ ̄
          ////////////∠‐ /   /       /.|. |        /三三三./∨ \
            //////////|///l. ´.  /      ./ / |       /三三三ノ     ヽ
            /////_..-'".  i彡'´\          ./ /.  | |    /三三三三|      ゝ
         l////            \       / /  //  /三三三三三|   _/ ̄ ̄
         |::/               \__,-'⌒ヽ   //  /三三三三三三|  /
                                \ /  /.三三三三三三.| ヘ
                      /⌒|i、        |./  .,ゝ三三三三三三.\..ヘ
                       |    `ヽ     / /三三三三三三三三三ヘ
                       l     `ゝ__iヽ_,、三三三三三三三三三ヘ
                         ヘ_,,il    ,-'''二ミ,,_    ̄\三三三三三三三三ヘ.  /
                            \ / (´     ゙̄'''ー..`ヘ三三三三三三三へ/
                          /   /           `リヽ──────┐
                            /  /.  |/ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'ヽ三三三三三三|
                         ,!    /  ──´ / ̄ ̄ |三三三三三三|
                            ヽ_r~      ,.= ./  /   |三三三三三三|


659*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:07:51 ID:FUjsCFx20 (23)


           .... --――- ..,,_
         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ///:::::,, 、::::::::::::::::::::::::::::\
       /::::::::::,::/(( |::}\::\/\:::\/ヽ
      ,{|:::::::::/({  ` j/  \::::::::、::::::::::::∧     …え、ソルガム(モロコシ、コーリャン)!?
     ,{|::`=ァ         \::::ヽ::::::::::::∧
     / `=ァ¨ ‐-.,,_  、_,,.. -‐ ¨\::::::、::::::::∧    確かに日本に伝わってきたのは古いけど、
.   /:::::::/〃 ̄¨ ミ   〃゙´  ̄ \ヽ::::',:::::::::∧    ぶっちゃけもう誰も作ってないし!
   /:::::::::l {   i!¨i!       i!¨i!   } ∨::',::::::::∧
  /:::::::::::} !.  i!_,i!       i!_,i!  ノ. ∨::',::::::::∧   需要がないから研究もないし!
  ハ:::/ /:τ`=っ    ,      τづ .{"∨:',:|∨:::',
 ハ/::/i::::::|i{¨´             ィ´ノ∨i|||∨:::!
 }//:/. | i::::ゝ、   r‐-‐-‐-、   ,ィ'"::::,::} }|j ∨:}
  j/  レ' ヽ{\>  ゛´ ̄^¨´,,.. <//|/ }レ   ∨
             `\`iー--‐ ´ |/  /
             _,,r丿     ケ\
    __,,  -‐ ¨  .|‐-、.  , -‐/ :::.  `¨  ‐- ,,_
   ィ{ {{      ├―‐ ―-/ ::'         〃≧、
. /キ\\     i     /        // `} \


逆に言えば、先進各国と違う農業体系を持っている場合、
緑の革命の恩恵が受けにくい。

なにしろ、ろくに研究されていないのだから。

つまり、西洋系の主穀であるコムギ、東洋系の主穀であるコメ、
飼料として高い価値を持つトウモロコシ、
それに各国で利用される園芸作物や工芸作物。

それ以外の改良は、進んでいないのだ。




664*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:10:58 ID:FUjsCFx20 (23)


          / ̄\
         |     |
          \_/
           |
        /  ̄ ̄ ̄\      _______
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/\   / ソルガム  /|
    .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| \  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|
 / ̄ソルガム/|  ̄|__」/_ソルガム  /| ̄|__,」___
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ソルガム/l ̄ ̄ ̄ ̄|/ ソルガム /|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| た
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| 利をやる
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|____
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    /|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|   / |
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|


そしてアフリカ諸国の主穀は、
先進諸国にとってはあまり経済的価値のないものが多かった。

ソルガムは飼料用やシロップ用の需要が高いのでアメリカで改良されたが、
それは食用には使えない。
食用ソルガムなど必要としている先進国が存在しないのだ。




667*2 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:13:37 ID:FUjsCFx20 (23)



         て
   ∩-――,∩そ
    (__(L)⊃    テッテテッテ テッテテー
    (×ω×)
    ∥ ∥/
    ノ゚  ゚̄γヽ
    (__丿 \__ノ_
         / XX 丶 | ̄ ̄ ̄ ̄
      ( (^-^・)XXX)|
         U U U U |
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |


               , ‐'""゙゙゙'''‐、
              ,",=‐=、    ゙'i、
             ,,i,,rl´|__,, ゙i    ゙'i,
           ,‐" ‐-`゙゙、''''゙‐、,    ゙、,,,,,
           l   _, ‐‐ゝ、,, ゙''‐、,  ゙ `i  1UP失敗しちゃったよー!
           ゙'‐、 i彡  ゙'ヾ='‐-'´'i、,,-‐、
             ゙''ヾ=ミ  f=ニ"δ_|:::i ニ 'i
              r゙''`゙'  , ノ`゙'、゙、ノ ゙' ノ- ,,_
       _,,,,rヘ、‐''""゙、   ノ´:::::::ノ  i‐"   ,,`゙''-、
  _, -,ニ,''" 'ニ ヽ `、  ヾ'''''",r=‐''‐ヽ, ノ‐-、r'‐"´   )
  ゝ,,/r‐‐,  "  i_ノ‐'''''"`'''''\ゞ‐''"/,  "',,,`゙, ヘ, _,‐'
   (,/ r'" _,,,,,i  /        `゙‐-// ,    ,__ノ'"
    ゙‐| ノ  ゙、_l           ゙';ゝ、i i ,-‐'
     .゙''"                ゙''''´´゙'''''´


同じことはトウモロコシにも言える。
トウモロコシは緑の革命でも最も生産性が伸びた作物の一つだが、
それはあくまでも「ただし飼料用に限る」がつく。
飼料用トウモロコシは食用にも使えるのだが、
甘みが強すぎて主食にはならない。
そして主食用トウモロコシを必要としている先進国は、やっぱり存在しない。

ソルガムやトウモロコシのような栽培量の多い作物ですら、こうだ。
フォニオやテフのような栽培量の少ない作物はいうまでもない。


つまり、アフリカが必要とする穀物において、
「緑の革命はいまだ起こっていない」のだ。




676 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:17:56 ID:FUjsCFx20 (32)



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,,  ,, , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'"  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
  , -'", -'",,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  , -'", -'" ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,  ,,
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とはいえ、コムギはともかくコメはアフリカで主食にしている地域も多いし、
「各作物に共通した農法改善」というものは、
ないわけではない。
農薬や肥料、科学的農法、機械化。
そういったもので今までより収量を増やすことは、
できないわけではないのだ。

それではなぜ、アフリカでは緑の革命が起きなかったのか?




680*2 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 20:20:08 ID:CQEa3wCo0
>>667
フォニオやテフ
……なにそれ、てレベルだな

683 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:22:09 ID:FUjsCFx20 (32)




              ├───────────┐
       2000年 │                235│
              ├───────────┘
              ├‐────┐
       1961年 │      100│
              ├‐────┘




ここでアフリカ諸国の農業データを見てみると、
穀物生産高自体は独立前に比べ、じつはかなり向上しているのだ。
1960年の生産高を100とすると、2000年の生産高は235までのびている。

しかし、この生産の伸びは耕地の拡大とぴったり連動している。
耕地当たりの収穫(反収)は、まったく伸びていないどころか、
農民一人当たり収量は-12.1%の大幅減になってしまっている。

これが何を意味するか。




707 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:56:47 ID:FUjsCFx20 (32)


       ヽミ;'''"´ニ 二三三! : .:. :     ``丶、
        ノノニ二三三三三{ : .:. :.         `ヽ
        ,ハニ二三三三三ヲ: .: .:.:.           ゙、
        ,ハヾミミ,r'⌒ヾ云ヲ:. :. :. :.               ',
       ,ハミミミ/   lヲ´. :. :. :.:.:.:. ‐-、、,,,,        !
        〈 ミミミ! 〈 〈. :.: .: .: .: .:.    :. .:.``ヾミ;、,,   1
       V ミミミ゙、 い.::.:;.        ``ヾrテ式㍊'′,,、1   農民単体で緑の革命を導入させるのは、
       V.:.ミシ入_/.:.:.:..:'、          ̄´.:.;;  ,成シ′  無理というもの。
         `y''"´.:.:/.:.:.:.:.:..:;i           ...:.:.:;:;  i::Y
        /.;;;;;.:..:;′.:.:.:.:.:.;: 、    ,,,,,,. ィ´,,, .:;, _,」 !    政府が適切にサポートして、
        ./;:;;;;;;;.:.::;..:.:.:.:.:.:.:.:  ';. '" ・-、、,,. ``' 了/     はじめて生産が向上するのです。
     /.:::. ``ヽ、';:.:.:.:.:.:.:.:.  l.       `` < /
   __/.:;:;;;;;;:.`丶、 `ヽ、:.:.:.:.   |     ー,.;;;;;'  /
 .:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:.、  ヽ、:.:.:::;:,          /
 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;.、  `ヾ.:.゙.、.     ,r'
 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;、   `ヾ;;;;:.:、,.;彡
 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.、     /⌒ヽ〈
 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:.ヽ  /.:.:.:.:.:.:い


上でも書いたとおり、
緑の革命を行うには、
その土地の政府の支援がどうしても必要不可欠になる。

新農法をその土地になじませるにも、普及させるにも、
政府の協力があって初めて可能になるのだ。




708 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 20:58:41 ID:N6tT04Dg0 (3)
政府の適切なサポート……あっ(察し)

709 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 20:59:21 ID:FUjsCFx20 (32)




         |:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::|
          |_____________,l_|
        ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::|
        /_,, --―――‐t―――----┴-{    農業に投資して、
        /三ミミ三三三三三     r―、  rミ、   なんになるでおじゃる?
       ,'三ミミ三三三三三彡'   ` ̄   ヾ'i
      ,'三ミミ三三三三シ´  _,. - 、 :   _ l、    農村から税収など、
      ,'ミミ.r==、三三三ミ  .:.:.:.:ィ'ら"i、.:. :,らッ'    ほとんど上がらぬではおじゃらぬか!
      l三{/ノ入 \三三ミ  .:.:.:.:.``=゙^ .:  'iー{
      ',三!l fラ人 ヾ三ミ            ', ゙',
      ヾ:tヽんぅ  ',三シ         ,r __  ) !
       丶丶二,ノ l三'゙    /  ,. `´ 'ーイ,'       ,r‐- 、
        ヾミ   ',三 ,'  ,:'´ト、    _,,__,/      ,、<_ー 、   ',_
         l三   `'" /   ト、二二,ーアノ/      |   `´ ィ  ヽ、
        ,l^`'    .:.:.:.:l ,' ,. h、:.:゙':.:.lf´,' /       ヽ、_ ノ:.:    `' 、
       /7   .:' ,::' .:.:.:.:; :;  :, ヾゞzェソ ;/        / .|:.:.:.:.:.:.:       |
       ∧',  ,'   ,. - 、   丶 、_`'一' /.         /  | :.:.:   /    l l
   __/:::ヽヽ、  .::.::.::.::丶、     ゙゙゙゙ /       /   |     {    |  ヽ
  rf   (::::::::\\   .::.::.::.::.::`'.: ,-、--―くr-、      ヽ    /   ヽ  `} 〉j
-‐(丶、_ `丶、::::,ゝ \____/ /:::::::::::ノ ノー-- 、  "lヽ/    /:. ̄´ /ノ
                                  l/ ,   、イ:.:.::./  /
                                  人 | ンヽ二ニ´-─ ''


しかし以前も書いたように、
ほとんどのアフリカ諸国の政権は都市と、鉱山のある国は鉱山を基盤とし、
農村を非常に軽視していた。
政権の基盤が農村になかったのである。




711 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:02:46 ID:FUjsCFx20 (32)


        ト、、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -‐ '":;:;:;:;:;:;:;_,.ノミ'、
        |:;:;:;:``'ー:;:;:;:''"´:;:;:;:;:;:;:_,. -‐='二三シハ
        ト、_:;:;:;;l:;:;:;:;:;__,. - '"´ 三三三三彡ノ!
        l:::l  二、― 'r―-,_   _三三三彡彡ニヽ   食糧価格に補助金を出し、
         ヾi  `ー′:. `""´   ` ̄'三三彡片ヽl|   安価に抑えるのじゃ。
         '、 , - 、、   __,.. .. ,、_,  '三彡'^> ノリ
         l イで>、ヽ  ':,ィ'で'>'"   三シ' f ノ /   都市住民が飢えに苦しんでは、
         l ヾ二フ ,!  ヽ二彡'´   }ツリ ,、_ノ    政権が危なくなるからのう。
         '、    l    ,.、      i 川 ├ミ'、
          ヽ   ,'   '__)ヽ、    /``7>、
             ヽ /`ー'i´   \   /  ///>、
           ヽ'、 、_,==ァ=-、_,} / /./////ト、
            \ヾ二"´_,. ‐-.:.:/ /.//////:.:ヽ
           ,. -/ゝ、':、_:' :、_ _:/ / //////:.:.:.:.ヽ‐- 、
          / /:.:.'、 ヾ"゙´ ̄ / / /////'′:.:.:.:.:.ソ ノ )
      ,. -―{ 、/:.:.:.:.:ヽ ヽ.  / / /////:.:.:_,. - '" / ̄``丶、
 _,. -‐ '"´   ヽ `丶、r―--`'-/ / /////''"´   /       `丶、
'´          丶、_` ̄ ̄ / / ////'′ _,. - '′          `丶、


むしろ、アフリカ諸国の政権基盤は基本的に都市にあるため、
各国は食糧価格を統制し、
都市民および鉱山労働者が安く食糧を入手できるよう気を配った。

都市民が食糧暴動など起こしたら、
政権が一発アウトになりかねないからである。




714 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:06:10 ID:FUjsCFx20 (36)

              __ト、______
            / フ:::::: : : : : : : : :ミ==‐'
            /::::::: : : : : : : : : : : : : \_
           /:::::::::::: : /: :/: /}:::::::::{:::::ハ`
            /::::::::::::::../: ://  }:::::::::ハ::::::::.
  (O)      / }::::::::::::::::: /{¨¨¨` ,:::::::厶}::::::::ヘ
   vハ     八::ハ:::::::::/ ≠= /´}/ r }:::::::「 \
    vハ      i{ ルヘ:ト、       ,==,ノ:::ハ{
    vハ       ゝ.,___リ      ′ .{ル' }     政府の支援がない以上、
     vハ     /二二|        ノ       新品種や肥料に多額の投資はできない。
     vハ      |ニニニニト    ⌒ /=- __    食糧価格だって低いしな。
      vハ     |ニニニニ|   ` r イニニニニニ/
      vハ     |ニニニニ|   {ニニニニニニニ/    既存の農地の収量を上げるメリットがないんだよ。
       》ニニ=-<ヽ:=二|   {ニニニ二二/
     「i:i:i:/):::::::::∨ハ二|    \=ニニニ/
     }i:i/:::::::O:::::::::∨ハ={‐┐ r―}ニニ/、
      ,ノイ::O:::::::::::::::O:∨ハ}`ー―=彡ニ/O:ヽ
     /::::::::::::::::::::::::::::::::∨ハ`¨¨ ¨¨´}=/O:::::::}
      {::O:::::::::::::O:::::::::::: ∨ハ     .}/:::::::::o }
      {:::::::::::::::,:ヘ:::ハ::O: ∨ハ ノ) }:::O::o,,}
      乂\/ニムニニニヽ:::: ∨ハ.  /o,、:_/ニ|
      }ニニニニニムニ:/::∧::O∨ハ /::/|ニニ二|
      |二ニニニニム/ニニ∧:::{ ∨ハ:::/=|ニニ二|
      |ニニニニニ二}ニニニ=ヾ{. ∨ハ二|ニニ二

              農民A


しかし、この食料安価政策は、
国内農業に多大な悪影響をもたらした。

食料価格が低く、
さらに国内に肥料工業が成立していないために肥料価格が高い。
政府が支援策をとっていないため、新品種・新農法の入手が難しい。
生産した作物を輸送するにも、インフラが整っていないためコストが高くなる。

このため、自分たちの消費分とわずかな余剰分以上に食糧を生産することが、
コストに見合わなくなってしまったのだ。




717 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:09:30 ID:FUjsCFx20 (36)


             /::::::::::::::::::::|::::::::::|::|:::::::::::::::::\:::::::::::\
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          / イ:::::::::::::/ :::::::::::: |:: /_..|::|  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
             |::::::::::::::{:::::::l::::::: |:/  刄ヽ V::::}:::::::::::::::::\::\
             l::::::/ Y::::: |::::::示卞ミ、ヾ.  ::::::|ヾ从:::::\:::ヾ:::\
             |:::::{ { .|l:ハ:: |::::::::ヒ:ソ    \ ::::「¨刄::::::v:::ヽ::::、ヾ   ゲームクリアを目指して死んだら、元も子もない。
             |::::ハ ヾ.{! Yハ:::::::|.        |::lr斥  }ノ::::::::::从
             |:::::::::廴  |:|.V::::|.        |杙:ツヽ.八::::::::: |     むしろ、クリアにそれほど
.            从:::::::::::: l レ \::.        ノ |ノ   /::::::::ハ:::::|    労力をかけられる奴のほうが
            ヽ::::::::::ト    \  - 、      /::::::::::} ヾ|    少ないと思うべきだ。
             ヾ:从|__\ __   ゝ -     ./::::ル从
              |<//////////≧       イハ:/
              |ニ={ V///|/////}_ <{__
            /====-=====-r‐r彡ニヽ//>、
       ___/\ニニ { Vニニ | |ニニニ{////}
.   //ニ//ニニ\.  \ニ≧≦ニニ| |ニニニト--彡
..  //ニ//ニニニニ\.  \ニニヾ==} 寸ニニ|l
... //ニ//ニニニニニ \.  \ニニニヽ 寸ニ八
 //ニ//ニニニニニニニ\.  =-<ニ=.l   }ニニ≧=--、
イ>_..イニニニニニニニニニ={:::::::::::::}ニニ 、 |ニニニニニ}


どの国の農民であろうと、
「自分自身の利益を上げるため」に行動することに違いはない。

アフリカで農地の反収が上がっていないのは、
「そうすることが農民にとって最も利益となる」からこそ、そうなっていると考えるべきなのだ。

そして政府の支援がない以上、
アフリカの農民は新農法に投資するリスクをとることができなかった。




720 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:12:34 ID:FUjsCFx20 (36)


                          _
                           . .´. . . . . . . .`. . .、
                    / . . . へ  、. . . . . . . . . 、
                  、_/ . . . ./     }. . . . . .} . . . . .
                  / . ./ /′‐- _/. . /. . . . . . . . ハ
                     / ′ /{/ /  _ /`. / . . / . . . . . . .
                {'/ . . ィヘ {  ´ん }ヽ / . . 〈⌒ヽへヘ、ト、
                 { |//j {ソ    {_ンノ/. . .//´ _Уンンヘ. .
                      // '       ィ′ /ヽ  ̄ . . . . / . }. }   じゃあどうするの、キリト君?
                  /.{        / . . /r /. ./. . . . / . / /
                    /. .∧ `    イ/ . ./ー " ./. . . . / . / /
                / . / ∧     / . ./ l. . . . .′. . . ′.,{ノ
                  / . / /. ./ ̄厂/ . ./ |. . . /. . . . /. . /
              / >─ァ─//´/ . ./==┐.′. . . '{ . /
              -‐/ x─-、≦≫/. /   /. . . . . / 从{
            ´  `ーi| メメ 〉´/. / __  {. . . . . /
        /. .      `ー‐</. . /ィ1´  ̄ `  . . . /
.        ′. . . . . . . .  /. . . ./ jニ!     }.. . ./
.      r{__)(. . . . . . . . . ./. . . ./  仁|    /. . /
.       ーへ\ _)(. . ./. . . .///二|1ヘv、/. . /
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.       /:/  /:/  /. . /<ニニニ\´. . . .′

              農民Aの妻


721 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:15:00 ID:FUjsCFx20 (36)


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      ´/ |: : : :.:.|メ .,,_V: : :::ハ_,.斗:::::::::::::::::::::}
      |:/|: : : : ,灯芯`V:.:.:' 灯芯v::::::::::::::::′
      { |,{:.:.: リ 弋ツ V::{  弋ツ{:::::「 }/リ
       ノ }ハ::ハ       ゞ}      }イハ /
             i|`.    ′     rイ′
          |  、   r― 、    /::/    アスナ…
             \ `¨¨´   ィ::/
               丶 __,  ´ |″
                |      |
               }      \
             イ´         , ィ´ニニニヽ
         /ニニ/ー、   ___,/ニニニニニニニ\
          ニニニ{      /ニニニニニニニニニ二\
         |ニ{二ニ\__/ニト,ニニニニニ/二ニニニム
         |ニ{ニ〃ニニニニニニ{}ぃニニニニ.′ニニニニニ∧
         l =∨ニニニニニニニニニぃニ二{ニニニニニニニニ}


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         /      |  ′ .′   } ィ.   iい
           ′      | /レ| ′    〃}.|.   |`ヽ
        .′   | ./リ__|_ { { 孑'"/` リi   |、jィ
        i     リ -  Ⅵ   灯:芯、}   |,ノイ}     えっ
        | /│  { 灯:芯' リ     Vツ/!  .「i |:|
        | l |  い Vツ        ノ,ノ .lノ |:|
        |/ |八 |、{、       {     /´}   | |.lリ
            ノ  }リ|:ヘ          u  |   | |.|
            | .| .入    rュ     .ィ|   | リ
            | .| |:.:.:.>     /|:.:/   j{ :,
            |./ j:.:.:.:.:.:.:.|≧= ´===/  /::{  ′
            |′ j:.:.:.:.:.:.:.|´}:|:「 ̄ ィ′ /:.:.:.ヽ  :,
            |   ゙:.:.:.:.:.:.:.| .}:|:|イ//  /´ ̄ ̄`ヽ’,
            | /:.:.:.:.:>rr'⌒7//  /{      :,ぃ
            | /ィ7´ /:/ /`7  /:.:{         }:.:ヘ



724 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:17:27 ID:FUjsCFx20 (40)

.             ,..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..、
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.         /::::/:::::::::::::::::::::::',:::::ヽ:::::::::',  l_::::|:::::::i   パパとママは隣の部屋に行ってしまいました
      ,:::::/:::::::::::!:::::::::::::::',:::::::',f' ̄ n _)|:::::::|
      |::/::::::::|::::|l:::::::|:::::::i:::::::::乂__    \|:::::::|   なにをしているんでしょう
      |::|::|::::::|::::||:::::::|::::::」::::|::::::::〈_/\ノ|:::::::|
      |::|/{ ̄    ̄  ̄ ヽl:::::|:::::::::::/|:::::::!::::::::.、
      |:::::::{⌒_    ⌒__ \|::::::::/:::|::::::,::::::::::::\_ノ
      |::::::/,〈´价,    价cヽ |:::::/::::::|:::/:::::::::::::::::',
      |:::/小, ヾソ    ヾソ /:::/:::::::::|/::::::::::::::::::::::\
      |/  }::{:.   ,       厶イ::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::\
          |::::::::..  __    /|::::::::::::|` ー― 、::::::::::::::::\
          |:::::::::「 }`ト´/〉 _   |:::::::::::/      `__|\::::::::::\
          |:::::::::| } ! } | .///〉.|::::::::::,       |   {::::::::::::::::\
          |:::::::::| ヽヽ} |//// |:::::::::,   ___ノ   \::::::::::::::::\
         |:::::::::!  ‘:,     {.\|::::::::,   _   \___    \::::::::::::::::\
.           |::::::::,   `「\/{ヽ |:::::::,、/  \ノ    \   \::::::::::::::::\
.          |:::::::,      \ {∧|::::::,\r‐く⌒L,      /\   ヽ ::::::::::::::::\
            |::::::,       /,   |:::::{___ノ⌒ヾ_」    /   \   ` 、::::::ト::::::\
           |:::::,      /,  |:::::{ |  | \ \ー '"     /ヽ    ヽ::‘, \:::::\
          |::::,       }  |:::::{ ヽ/` .,  ̄      /.    \  \,   \:::::\
         |:::{.         }  |:::::{、    /` .,       {.      \  \  }:::::::::ヽ
         |:::{         ‘:.,__|:::::{/   /}   /` .,   {      | \  \ノ::::ハ:::}
         |:::{            |:::::{  /  .} /   }` ./         |  ヽ|\/\  }/


結局、この状況において農民が選択したのは、
「従来のやり方を続ける」ことだった。

自給分とわずかな余剰分を生産し、
それ以上を望む場合は肥料や農法への投資ではなく、
自らの家族を増やし、その労働力を新規農地開拓へと振り向ける。

それが農民個人にとって、もっとも合理的な判断だったのだ。




731 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:22:23 ID:FUjsCFx20 (40)


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/ノへゝ         /ノへゝ         /ノへゝ         /ノへゝ         /ノへゝ
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            /.: :  .: :          }- 、
            : : / : : :/ . : :/ .: :        \
          /: : /: : : /: : : /: :/   /}ィ::}   ,
          .′: ′: : ′: :/: ://!   /  │ :  '.
          {:_:_:|: : : :{: :..:/{: / { |  /   j .,!  '.
          /}:.〈:|: : : :|V:≧リ..,,j_lハ/  _/ !/}  .ハ
         /ゞ:〈〈|: : : :|.〃芹(_ヽ    ,ィ芹ミ }: :/.小
       〃}: : :| /|: :..:.:代, 込リ     込リ//: /} /   倫理コード解除しすぎでしょ…
      / j : : |{ |: : : :|  i:i:i:         i:i:i: {/:{ j/
          イ: : :,:.ハ|: : l :ト、       ′   ,: :,′
        {八/: | l, :..l :|              /: :{
         ′:リハ: : :{ \  ∠ニ=   .イ.:..: |
.         /: : : / ハ: : ゚,、 `  .,  .ィ: : :| : : |
        /: : : /: : :ハ: : ゚,≧ュ.,____j ´: | : : | : : |
        .′: :厶:;__,ハ: : ゚,  L:|:/: : :| : : |v: :ハ
        />==<:::\ ∨: ゚,   |:|{\==-、ノ }: : :゚.
      . ´       ヾ:::ヽ.∨ ゚,  l:|{   ヾ: : :ハ{.: : :i
       {       }:::::} ∨ } {:|{   }: :..:}!: : :}


そして、これは全世界的な傾向だが、
植民地時代以降、衛生知識や医療の改善によって、
乳児死亡率が急速に改善した。

結果、多産多死状況だったのが、
死ぬほうだけ少なくなり、人口が急速に増加した。




736 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:26:28 ID:FUjsCFx20 (40)

                           、___,,
                         ,,ィ彡三三三ミミ、
                          ノ彡彡川川川ミミ,
                        ム彡彡川川川ミミ、
>::..._                      イ彡イ" }i川{ハ川川
.._//>::..._        _            _ ィi彡'イリスゝ lャェ川从
 ` <.._//>::...iヽノ l  ____ ィ////イ l}   ,ゞト"レ'、
     ` <.._/ ゝ//ヽ////ハ/V//ヽヽ///lヽ ゛ - ィ"l l/\
            `i  l//`っmi/ハ/V/ノノ/ゝl.lゝ,,,__ ノ//l_l、///>、、
          ―、 i__ハ=彡ノミミヽ ̄//ノ-、ミi::::`::..、..∠ ィ//////ム、
              ゝl     `゛" ///)  {_ c.`::::_:::::`}/ハ////////ノ
                   ,,,,///(_ ィ-、_)  ̄/ハ==-‐‐‐‐‐‐‐‐"
_______   __... ィ <////ムィ‐‐"::: ::: :://i
///////////><///////ム>""´:: ::: ::: ::: ::: ::ヽハ
//////// /;;/ ////>""´//./ミ 、` :: ::: ::: ::: ::: //ハ/ハ、
/////// /;;/>""´//////.ノ///へ≧‐ _::: ::: ノi//.ハ//ハ、
//////../;;;/ ///////////////////`''= "/ハ///ハ////ヽ、_
//>"´ !;;;;l/////////.//////////////////.ハ///.ハ////l;;;l/>、_
"´ ̄ ̄ !;;;;!==ニ_////////////><////////ハ////ハ// l;;;l/////ヽ,
.     └┘   /////////>"´/ル‐=ヽ///////ハ////ハ/l;;;l //////ハ
         ///////>"`''―''´ !::::::::::\//////\_// /;;:/ ///////ハ
        ////////>'        }:::r=i::i/ヽ///////ヾフ;;;/i//////////ハ
       ///////r''"        i::::::ゝ‐ヽ,/ハ///////ヾ" l///////////〉
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そして増えた人口は農民たちのもくろみ通り、
新規農地開拓へと振り向けられた。

こうして、耕地面積は急速に拡大した。




738*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:29:23 ID:FUjsCFx20 (44)


        / ./----――……: :j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
       / / /,.   |  ´: : :‘,: : : ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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.     /   1:/: : :/:::/│i|{:::::::::::::::::l    \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }\
    /   | |: : : |:::i  Ⅵ∨::::::::::: |ー‐'"´ \}、:::::::::::::::::::::::::::::::::}:i:i:ム
.        | |: : : |:::|-―リ‐∨::::::::::|   x==ミ ‘。::::::::::::::::::::::::::::, :i:i:i《
.        | |: : : |:::|  x=ミ ∨:::::::ト 〃 rハ  ㍉∨:::::::::::::::::::::::/│i:i:i|
          / }: : :.:|:::| 〃 rハ丶∨:: }   弋リ  / |::::::::::ハ::::::::: ゝ |i:i:i:i|
.        / イ: : : :|:::|   弋リ  ∨:{     ==     l::::::::/ V:::|八::::|i:i:i:i|
       / /八: : ::::::..  ==    \        ι/ィ::/   Ⅵ  │i:i:i|
        /  ∨:|ヾ::}      〈            |/  ィリ  │i:i:i|
           }::l  リ                厂:::::ハ::{    |i:i:i:i|
           ∨   、ι        _,.lニニニニニニニニニニニニニ二|i:i:i:i|
                 \    t‐__´__,|ニニニニニニニニニニニニニ二|i:i:i:i|
                    vュ、     |ニニニニニニニニニニニニニ二|i:i:i:i|
                 Ⅵ个ュ,__,.ィ|ニニニニニニニニニニニニニ二|i:i:i:i| ,=ミ
                  Ⅵニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/|i:i:i:i|/:i:i:i:∧
                   γ´ /=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ| |i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i∧
                  ノ イニニニ二二{ ̄`ヽ=ニニニニニ二二二|/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
               /ニニニニニニニニニゝ __,ノ=ニニニニニニニニニニ}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:


しかし、そういった遊休地がこれまで農地に利用されていなかったのには、
もちろん理由がある。

地味が痩せていたり、降水量が少なかったり、水が得にくかったり。
そういった不都合があるからこそ、今まで放置されていたわけである。
そんな土地まで人口増加によって無理に開墾することになったのだ。

さらに、もちろん土地は無限ではない。
人口の急速な増加によって、可耕地が耕しつくされ、
80年代に入ると農地拡大がどこの国でも頭打ちになる。

「土地」という限られたリソースの奪い合いに近い状況になってしまったのだ。




740 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:32:24 ID:FUjsCFx20 (44)



                 __________
                 >―- .,_/∠/{三三}__
              ,,イニニニニニ/::⌒ヾ¨¨'.:::-=ニ=-ぃ、
               /ニニニニ二二/:o:::::o:::∨:|ニニ=---\ヽ
              /ニニニニニニニニニレ!::::::::o::::}/iニ/: : : : : >: ヾ
          /ニニニニニニニニニニニ{:o:::::::o/∨/: /: : : <: : ::‘,
           ,′ニニニニニニニニニニ|\_o_/! / イ: :/ : :>.: : :}
     __ィイ  |ニニニニニニニニニニニニ|ニニニ∧ レ^|: : : : : : : : ::八
    /:i:iハ7   |ニニニニニニニニニニニニ|ニニニ,’∧  レ|: :/:}: :/レリ={
     {{:i:i/∧_|ニニニニニニニ二∧:.:.:.|ニニニ|ニニi   }/リリi/|ニニニ|
    〃i:{:i:i:/二{ニ二二二二/:i∧: 1=ニニ|ハニ|       |ニニニ|
    /:i:i:∧/ニニ|ニニニニニニニ/i:i:i{:.‘, |ニニニ|:.ハj|\,,_    |ニニニ|
    廴:i:i:/ニニニ}ニニニニニニ/ー'⌒ヽ:|ニニニ|:.:.:}|ニニニ\   lニニニ|
    <ニニニニニニニ二二/      .|ニニニ|__ノ{ニニニ/  lニニニ|
        `ヾニニニニニニニ/       |ニニニ|    ̄     .}ニニニ{
           ー=====-'′       }ニニニ{         ノ:i:i:i:i:iト、
                       Ⅵi:i:i:ト、       `¨''⌒ヾ''`
                        ヽ,い`


この結果、ひとたび干ばつが起きた場合、
新農地の被害は甚大なものとなった。
もともと条件の悪い土地を無理に開墾しているうえ、
そのリスクを軽減するための新品種・新農法の投入がまったくないのだ。

結果、1980年代にブラックアフリカ全土を襲った大干ばつにより、
各地の食糧生産は壊滅的な打撃を受け、
餓死者が続出することとなった。




745 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:35:34 ID:FUjsCFx20 (44)



 \もうね、アボカド/ \バナナかと/
                     ┌┐
      ヽ           / /
     γ⌒^ヽ       / / i
     /:::::::::::::ヽ      | (,,゚Д゚)
     /::::::::(,,゚Д゚)       |(ノi  |)
    i:::::(ノDole|)     |  i甘 i
     ゙、:::::::::::::ノ      \_ヽ_,ゝ
      U"U         U" U

         商品作物



本来なら、こうした状況を緩和するためのものとして、
商品作物の栽培を促進する、という方法がある。

現金収入を確保することで、
その現金で食料を買ってしのぐわけである。

しかし、アフリカ諸国では、
この商品作物生産もほぼすべての国で停滞したままだった。




750*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:38:23 ID:FUjsCFx20 (44)

          / :..:::::::::::::::::::::::.. ハ              |       ̄ ─  __
`..丶 、     / .::::::::::::::::::::::::::::::.. ハ              |               ̄ ─  __
:::::::::::::::`.丶、/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ハ              |                      ̄l
::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::x::::::::::::::::::::::::::..ハ.           |                        l
:::::::::::::::::::::::::::::::/ ∨ ヽ∧:::::::::::::::::::. ー─────‐!                    l
:::::::::::::::::::::::::::::/  /  /  i::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::::::: !                     l
::::::::::::___|〃/〃/ / !::::::;イ//_,ィ:::::::::::::::::::::  /!                      l
:::::::::/   r──' _/,〃ト.|/ /_/ 〃/::::::::::::::::::  ,.' !                       l
::::::/    j | ̄ ̄___|``''ー;  ,ス_   ` 、:::::::. /  :|                       l   「カカオ流通公社」!
::::/   イ川 |lll / >、.     / ,人_  ̄`i V:: /   :!                   l
:/ ,/::::|  |  |/ん i`i、  /イrイ ハ   ,  Y´     |                   l   農民の生産する
 .:':::::::::::|  |  || ヒソ !   |fチハ!/::ハ   ',  ',`丶、.  |                    l   すべてのカカオを買い上げ、
'>  ::::::|  |  |ー‐--    !`ー j{::::::ハ   ',  i::::  ,.>:!                      l   外国に売却する!
`丶、::::::|  |  ├‐ァ     ゝ ̄ ,!::::::::ハ  ム !‐''´  │                      l
   `i´|  |  |》/ /ニ7  / _,.- '"', i ',│     :!               _     !
.    | ヘ ハ.  ! ト、 `ー' ,.∠:: ==≧   ', ! Ⅴ    │            /f  ∨  l
─一 "`ti i、i  !_|-f=チ´   /》 /    Ⅴ       :|              / 、.   j   !
  `丶、 ∨ ヽ ゝ ̄ アz― '》∠___          |              i  `   ∨ !
   ̄ ̄ ̄`、.    /_>、     ∠           r───x───‐┬{       ',┘
          `丶、 i/////∧  / ハ        /      \      |  、.      ∨
        ____,>=、///∧. /  ハ.      ,. 、 /          \.  /   i       ∨
           /     ̄ ̄ ̄ ア万万アア´  `丶、ヽ        ヽ'´ ` ー‐|       ∨
 、       /        ////// i       `丶、       i      !       ∨
 ̄\                  //////    |          ',      |   /         V
ヽ   \            //////   ,イ \         ',      |  /           i
 `、.  \           //////    i !   ` t、      ',    _! /           |
  `、    \        i/////i     i !  `ー'´ `、     Y     }               /

             ガーナ大統領 クワメ・エンクルマ


商品作物からの収益はアフリカ諸国の経済の大きな柱になりえるのだが、
どこの国も農村から直接徴税する能力は乏しいので、
これに代わるシステムで徴税の代わりとした。

専売制である。

たとえば、ガーナやコートジボワールの商品作物といえばカカオである。
そのカカオを「カカオ流通公社」以外での売買を禁止し、
農民から安く買い上げ海外に高く売ることで、その差益を政権運営の資金にしたのである。




752 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:41:30 ID:FUjsCFx20 (68)




      r'⌒
    にLr‐ェ
   , -┴- 、
  /≡  ≡ ヽ
  十 ・   ・ ┼    うったりかったり どせいさん
  十 (   .)  十    かかお を うるます?
  j  `ー'゙::.:.:.:::l
  ゙ー'´  ̄ `ー‐'

   外国商人


この手の作物は、自国での消費がまったくないか、あっても非常に少ない。
外国に売ることによって、初めて利益を得られる作物だ。
逆に言えば、外国との交易上の要地にだけ組織をめぐらせておけば、
割と簡単に収益があげられる。
関税と同じで、取りやすい税収(税ではないが)なのだ。

直接徴税が難しいので、代わりに流通を握ってそこで利益を得たわけである。




755*2 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:44:18 ID:FUjsCFx20 (68)



       /: : /: :/ィ′′ /: : : : : : : : ヽ :\ | : : ヽ : \
        /: : /: : ′: /: : /: : : : {: : : : : : :\: ハ: : : : ',¨\:ヽ
     r==f{ : : | : : l: : ∧: : : : ヽ: : : : : : : |: : ', : : ハ、  ミヘ
     |  / .| : : |: : A 、|_ハ: : : : l \ : : : A: ‐ j‐: : : | ヽ  ,′  なかなか価格設定も難しいわねー。
     ア  | : : |: : ハ {   ヽ: : |  ‐七/ } ハ: : : : !、 ∨:1
    ,' >、_ ハ: ::ト {ィ尓了ミ  ヽ{   ィ云 ミK.|: : : : |⊥≦: |   まあ、買いたたきすぎて
     / / / /: ヽ : { トイ } |       |心 j:l  !: : : : ! { V    生産意欲を失われても困るし、
.    / /.7 ハ : : ド、弋__り        七_り'  |: : : :ハ ヽ \   買取価格を高めにして
   V: :/ /: :{.∨∧       '        ,'.: : :,' 八 {\/   経済成長を促しましょうか。
.   |: :l l: :∧ {: :ハ            'J イ: : /‐': : l |: :|
.   |: :|V /l: :ハ: : ハ     - ー-     /:l :/ : : : : !ィ: .:|
.   |/.|:/:.∧ : : ヽ : : {>‐一、      イ: :〃: : : : : ノ |: : |
.   | lハ: : ヽ: : : \/ _. -、__〉_ . ≦に: :/: : : : :.ィ: : :|: : |
       V_r-ヘ 〃 ´  ` 〈 /    ! ´/: : : ::/: 八: :ト、/
     .イ l  | ∨  ¨ ̄ヽ }′     ハ |: : / ̄7 7- ァ、
    / l !  ! }  ‐…、 V_ _  , -} lイ   / / /  ヽ
.   /  .l !  ! } ー   }ノ|´ _ `ヽ_/     / / /    \

               イギリス政府


このやり方自体は、植民地時代からほぼ続いている。
ガーナを植民地としていたイギリス政府も、このやり方をとっていた。

ただ、この公社が設立される頃には
過去に痛い目にあって学習したイギリスは、そんなに無茶な買取をしないようになっていた。

英領時代の1949年、
ガーナのカカオ農民から公社は世界価格の89%でカカオを買い取っていた。
税率にすると11%。一公九民である。




760*2 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 21:47:05 ID:RdKVnINU0 (5)
>>755って結構良心的な数字じゃね?

764*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:49:04 ID:FUjsCFx20 (68)
>>760
ジッサイかなり良心的

767 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:49:54 ID:FUjsCFx20 (68)


        `ヽ、 、‐‐............. ___   !:ト、::ト、:::::::::::::::::i , r'´:::::::::::/ /
             `ヽ、`ヽ::::::::::::::::::::::::::`/i .`i ヽ、::::::::,ィ:::;r' フイ:::/ /
              \ \:::::::::::::___/__i  i  ト、∨ ィ'´ / ./:::/ /
               `ヽ、ヽ、i __ -‐''´  i`ーヘ ヽ、 i__'´`ヽ/-‐ フ
           r'´ ̄ヽ-‐‐゙  .| |  _____,、┘  〉/  __  i ';フ /
          {     ';‐‐‐‐ { .i  i'r‐ 、 .i';、}i!{/ヽ, }::ヘ ト、 〈
           i     ';ニニ‐/i i  i:、O:;} i `  io`i i/:ノヘ i ヘ i
           i      ';‐-_ヘ} i  i、`¨__.i   iー ' ii_/ ii  ヽi
           i      ';=ニ__i i {  ̄     〉¬'´j    .i   i   カカオ生産地域は、
           !        ';  i ii .i.T¨i  こ`  ,ィ'┐         国内他地域に比べ明らかに開発が進んでいる!
          ヽ、       ';  i.ハ i i iヽ、  / i i
            ヽ       '; ii i i__i/{ }77iコ i i          不均衡を是正するため、
                 ヽ      ∨    } ̄ 7¨.大┴‐‐,r、       カカオ栽培地域から得た資金で
            r‐‐‐.ヘ      ∨  } i/7//}   / .ir、      貧困地域の開発を進めるのだ!
          /    ヽ      ∨ i i////i   /  } .i
        , r┘     ヽ      ヽ i i////i /  i i
       /   ,       iノ        .\i////.i i   i i
       ノ    }     |, ‐‐、         \///ii   i `}    ___
     ./  i   i!     .i!   }         `ー―――― '´   }
     .i  i   {     iヽ  i                          /
     i  i   i      } .i                  ,, ィ'´
     .i  i   `ー---- __」      ,.ィzz777i`  ー ┬ ''
      i  '、 _ _     /      _/ i///// i  i!  i
      ヽ _ _ ____ノ ̄ ̄ ,rイ ̄ ̄ ̄    i//ZZ/_i  i  }
              ̄ ̄  i        i/i ┌zz|  i  ';


しかし独立すると、
初代大統領のエンクルマはカカオ買取価格を大幅に引き下げた。
ここで大きな利益を上げ、開発事業の資金にしようとしたのである。

まずいことに、カカオ生産地域はエンクルマの政敵の地盤であり、
ここから搾取することにエンクルマは何のためらいもなかった。

エンクルマ失脚後も、後継者たちは同じ政策を続けた。




773 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:53:47 ID:FUjsCFx20 (68)



┌─────────────────────────┐
│  〉`ヽMONEYof.HYODO===ァ⌒Y⌒Y⌒Y⌒ イ|∩∩∩∩「D)│
│ ( ノ人 マククク勿勿T爪ソノ__》《 ..:.:.:::、>'゙`  ,,...j」∪∪∪∪L「 │
│ : : \ 人 }三三ニニ= T「E.II ∧ 「|=゙  ☆ ,ィ'"三゙`'ミx ☆  = i i│
│ : :,リ `ヽ 厂''《<〉: :|」E_II/AⅥF ☆ {ィ゙≧~ ≦ ミ} ☆ = jノ│
│ 〃           《<〉: :/ ∧ フフ = ☆ (ミー゚ィ:ト゚- ミ}  ☆ =  │
│ {{_,.)y        《<〉:〈 〈《》〉'フフ= ☆ 八'"^ニ^゙''八  ☆ =  │
│ 人__,)y      《<〉ヘ.\Ⅴ  フフ= ☆_人ミ777ア人 ☆ = 、 |
│ ::::::...        〈 〈〉〉: :r∩7 フ癶ィi:i:i:i:i/\㍉リi:i:i:i:iヽ ,:゙  ミ |
│ イ|∩∩∩∩「D)  ゙v'⌒⊆O⊇⌒Y ヘi:i:/  ∨  '.i:i:i癶   ミ│
│__」」∪∪∪∪L「erica乂 X__U__X__ノi:i:i:i:i:´"'''''冖¬'''''゙`202z ミ │
└─────────────────────────┘

                国内通貨


さらに、買い取りは当然国内通貨で行われるのだが、
この通貨価値が暴落したうえ、
さらに公定レートと闇レート(実勢レート)が大きくかけ離れてしまった。

政府の買取は公定レートで行われるのだが、
公定レートと実勢レートの差は数十倍にも開いている。

つまり、公定レートで買い上げるということは、
そのまま数十分の一に買いたたくことを意味していた。




780*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 21:56:26 ID:FUjsCFx20 (68)


       /\___/ヽ
      /:::::::        \
     |:::.   ''''''    ''''''   |
     |::::.,(●),   、(●).|
     |::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
       \:::::.ヽ`-=ニ=- ' /           .|   頑張って生産して、
     /   `一`ニニ´-,ー´               |   利益が消費税分しかないとかどういうことなの…
     /  | |    / |             |
    /   | |  / | |                  |
    /   l | /  | |                  |
__/    | ⊥_ーー | ⊥_ ________|
   |  `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}                \
  (、`ーー、ィ   } ̄`   ノ      ①        \
    `ー、、___/`"''-‐"    ⑩  ⑤         \
                                    \


結果、とんでもないことになった。
1983年、ガーナのカカオ農民から公社がカカオを買い取っていた実質価格は、
世界価格の6%である。
実質税率にすると、まさかの94%。九公一民よりさらにひどい。




783 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 21:58:26 ID:0sSzEado0 (3)
せっかくの特産物を潰す気まんまんにしか見えない…ガタガタ

784 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 21:58:56 ID:.8jjE3yI0
九公一民とか畑放棄して武装闘争始めても許されるレベル

786 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:00:25 ID:FUjsCFx20 (68)



                 ヾ ー、_
                  \   ̄ ̄`.ヽ,       |、
                   ヽ  __  .ヽ     .| ヽ、
            _,,,,      !  \`;ヽ、 \   .|  i\
             `ゝ\    .|   ヽ、;;;;ヽ .ヽ  .|  .i! }
         < ̄`--\\__   .!    .|;;;;;;;;;!  |  |   |!  |
           ヽ、   ヽ ヽ`\、|    !;;;;;;;;;;! ヽ,! .|\||  | |       \
            !    \\ `ヽ!_   !;;;;;;;;;;!   /;;;/ |  | .i!  ij       \
             !  、,,,_ 丶\ \`\ |;;;;;;;;;;| /r-! 」  |,,|!_,,|!ヽ       \
             .!  \ ̄`ヽ`ゝ-≧___ヽ!;;;;;;;;;;!/;;| r´! !l .}.| .|! |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             \  \;;;;;;`゙''''----二≡ヽ;;;;;;;;| .|;;}ノ;;;|_ノ |/ } .|           よ   で   守   や
         `ヽ≡二ヽ\  \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__,r-rr-j_ソ、} .},r--ゾ゙゙゙ .ノ | /|
           _,,,二≧\、,_>;;;;;_,,,r-/.// / /,.ィゥヽ//ヘ,\≦´ |/ |         う   き    る   は
         ,,r''゙ _,,,ェ-''゙`-,,,,二二,,-オ // ././ {|ヾミ|彡ミョャ`ヽ .} ./!   | \
       ∠----ォ/_ ̄ミー,,,,,,,,,r'ソ/ } / {ミ} |::::::´:::::::::!|} ./://ノ /;| |   \     だ   な   事   り
          /-'''\_\`'''''''''''´ノ' /ノ ノ,ノ´ノ..  ..' :::::|{ //´;;;!r''゙;;ノノ     \
        ./´-,,_--´゙゙,r---___ソ´,//! jr { ツ':::........:::' ....:ゝヽゝ,;;;;;;;;/ ____\  な   か   が    ル
        ´    `≧r/゙゙/,゙_r-ォ/./ ィ .{ミミ|:::::..........::,∠ノヘ\\;;/  \
          ----''''´>//;;;{、|//ミ} {㍼`ミ、,:::::,イ!㍻ソ./, .ノ! .{、    \       !   っ        |
             <´-|/--、_}ヘ {ミソ./`゙゙´,r}ヾ .//、゙゙ソr{ {∠-,,,ャァ_   \
                   ./ヘ} j;;ミ| {ミ=´  ヾゝ   ̄´!ヽヽ´       /         た         ル
                   |/ rュ|ノ!、|. |ミミ  ャ,,,,,,ノ  ノ  ノノ      /   _
                   !l |;;|!'---! |\.  `゙´ /-ァj、|!        ̄ ̄ ̄/                  を
                    ,ノ_;||;;;;;;;||{!''rrヽ--- i´、  }}| リ ̄7i       /
                __,,r'' ̄ `ヽ,,__|l_ .{ {=!__,,,rj-`ヾ,」|_  !i|
            .,,,r'''' ̄          ̄スミ{_   }, `ヽ、|::::!i/  /i\
            f/´`\            |`゙tミ`y==ヘ、,,}ァミ、]__/::::!  \
           .{!    \    !      .|ゝ.`-´_,,} ̄]ヾ{ゞi}/::::::::!   \


/.:.:.:.:.:.:/二二二 \:.ヽ
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.:ヽj:.:.:',
:∠|.:.:.:i|:.:.∧:.:i:.:.ヽ:.:.ト、>:i
く/.!.:.:. |l/‐-ヽ{ヽt-‐!_j_〉!、
:/ ,|:.:.:.:| ‐‐   ‐-│:.:.:l/   あたりまえだ
_/{.!:.:.: |    |   l.:.:.:.|
|i:.:ヘ.:.:.:l   ‐‐   /.:.:./
|N:.:.:\ヽ、 _ , イ:.:.:/
ヾ八/ ヽ{  ト、V:/
 ∧\  マ三ソ| \
./  \\ ヾ-〃 /∧


当然ながら、カカオ生産農家のほとんどは生産を放棄し、
自然にできた分だけを売るようになった。

ここほどひどくはないにしろ、
たいていのアフリカ国家でこれに近い状況は起こっていた。




790 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 22:04:38 ID:VXmVwbfA0 (6)
あたりまえだwww

791*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:04:58 ID:FUjsCFx20 (68)



              r-、
           rー―― !: : `´ ̄`. .' . 、
         ,!: : : : : : :!: i : i、: : : : : : : :ヽ、
         /: : : : : / /|: | : l:!ヽ : : : : ヽ : :ヽ
       / : : : : : ,': ,' .! l: : !| l: i、: : : ヽi : ',
        / : : : ,: : ,!-!‐ !,l: : l:! !‐!- 、 : : ヽ : !    作者にも存在を忘れられていた、
.      ,': i: : : i: : :l :l  lノ!: : !! |/ ヽ : : i: ',: |    解説の高良みwikiです。
      l : |: : : !: : :N  _! : リ ' _ ヽ: :|: :V
       |: /!: : :|: : l. ,´== `r‐{. ==ミ!i: :h: !    ガーナの名誉のために申し添えておきますと、
      l/ !: : i、:i'{ ''''   ノ ,.ヽ  ''''ノ,ハ:l,ハ,!    1981年に成立したクーデター政権が
        ヽ: l ヽ!:`iー‐‐' r‐┐`''''",!,! :i' :|:i    さすがにこの事態の改善に乗り出しまして、
         ヽ! ,|: |:i`'ー- `_‐',., イ: !': : !: :!:!    現在では普通に利益の出るくらいには改善されているようです。
      r 、     /|: :!|: : |, '^'、 ,ハl:/: : :,! : ',|
     ヽ ヽ_r_v r! :ヾ―l,  V  /: : : ハ: :ヽ
        Y,. -{ Y!:',: :ヽ:.:.V´,フ、ヽ/ : : /:.:`i,: : :',
       l、/´)ハヽ'、 :ヽ:.ヾイ|.!|、! : :, ':.:.:./ ! : : ヽ
      / `ュ,ノ }i 〉ヽ :ヽ:ヾ|,|,!'l: :/:/:., '  !: : : : ヽ
        ト´、  ノ l':.:.:.:ヽ:}:.:.::.:.:.:|/:.:i//  l: : : : : : i
        !  `    !:.:.:.:.:lノ:.:.i:.:.:.:.:.:.,' /  l: : : : : : |


796 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:07:02 ID:FUjsCFx20 (68)



 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | …綿やカカオじゃ儲からないし、自分の食うごはんだけ作ろう… :::::::::::::::.............
 \___  ______       ............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..............
       |/     ミ            _________
              ヽ \           ./\|//////\
            ./ \ \   ./// .|___|./////:::::\\
       ∧_∧/     ̄  /∠∠∠∠∠∠∠∠∠/:::::::::::::::::\\
      (;´Д`)     i i i   ̄| ┌┬┐┌┬┐   |::::::::::::::::::::::::::::| ̄
''""~"'''"/    ヽ''"~"__i i i--、 .| ├┼┤├┼┤   |::::::::||||||||||:::::::|
    ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::| ..| └┴┘└┴┘   |::::::::||||||||||:::::::|
iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::..  ノ__ノ..|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||  |::::::::||||||||||:::::::|
   /   \\| |          ||_||_||_||_||_||_|__.||||||||||:::::::|
   / /⌒\ し(メ    .i i i . ..|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ||  ||乃三三-_
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザックザック
し'     (_つ   /:::::/::...  ザックザック
            ノ・ ./∴:・:
           ''""~~"''


こうして、1980年代には商品作物の生産はむしろ減少傾向に入る。
その代わりに増えたのが、…自給穀物生産である。
1980年代に入ると、耕地面積は拡大していないのに食糧生産の面積が急拡大しているのだ。
これは、飢饉と商品作物の不振により、
これまで商品作物の畑だったところまで穀物生産に振り向けられたということだ。




799 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:10:56 ID:FUjsCFx20 (68)

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              / : : : : i\ニニニニニ|: : :|=ニ∨ニマニ|: ヽ      \ニニニニニニニニ
.             / : : : : : |二\ニニニ=|:.:ハ|\ニ∨=|ニ|i: :|        ‐ニニニニニニニ
            /: / : : : : |二ニニVニニ=∨=|ニニヽlニ|=ハ |          ` ‐ニニニニニ
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          /: /: : : : : /二ニニlニニニ=∨Ο//ニ| ノ: \
.         /: /|: : : : :/ニニニ=!ニニニ=∨/イニニニ| : i :\\
        /: / :|: :i : 〈ニニニニニマニニニニ|//ニニ=| : |\: :厂
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           \ Уニニニニニ/ニニニ|ニニニ|二ニニ|


800*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:11:17 ID:FUjsCFx20 (68)


            |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:||;:;ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
            l;:;:;:___jl|_ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
           ,イ::7´ ,r=ぅ   r- 、ヽ,ヽ,`i丶、;:;:l
          /::::シ  "´ u   ` ~´ ヽ,ヽ,ミ:::`'i!
          )::/ ,. -- 、   , -- 、  ヽ,\:::::},
          l:::l.:.,ィ'。`> y'.:  ィ'。`'ァ、:.:.. \.\l       と、都市の分の食糧が
、_          }::l:.:.` ̄,.:'´ .: :u`ミ ̄ .:.:.:.:.:. l:::\ \
、_`'-、_      l::l   , ' ,r'  ヽ、u   :.:.:. }:::/^\ \    入ってこないでおじゃるよ!?
 `' -、,`' -、   N! u   /゙'^'- '^'゙ヽ      l::fク //.\ .\
     `'ァ、\  l l!   /  ,..,_,..、 丶 |j~  .l:lぅ,ノノ   \ .\
       \ \.しi  i   ,イエエエ>、 ヽ    ,l:ゝ- '    \ \
        \.\ヽ. l l l{、:.:.:.:ノ:.:.:l) l   イ::ノ       \ \
          \.\ ! l ヽゝェェェァツ  }   ,/:::ヽ         \ \
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            人. \ u      ,ィ" Y lト、            \ \
           _/:.:.:ヽ\ \--‐ '"´    / ハ             \ \
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   ,r‐-‐ ''"^ヽ 丶、:.:.:.:.:\ \ \u   //:.:.:.:.:ヽ } lー-- 、、      ',  ',
,, - '"      丶、 `` ー- ゝ ヽ\ \∠∠.:-ュ:.:.:_,:ノ /    ` 丶、    ヽ ヽ


しかも、そこまでやってなお、国全体の穀物自給は達成できなかった。
農民が自分の手元の分だけしか生産しないので、
いくら農民と耕地が増えても都市にそれほど回ってこないのだ。




802 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:13:32 ID:FUjsCFx20 (68)


                                .rnへ、
                               ,人r壺'
                               ∠/  |
                      rゝ、_、 ,∠x/  、:トャ
                       」ロpwLr∠xl,/   >j´
                      fLfffrrr[>≦「´   `U
                       ||LL⊥二〔、      _,,..-‐''`'ー-、_
 _,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐||>:<||><||...,,__'''""~       ~""''' ‐- ...,__、
                      ||><||><||       \r、__rf    ft__,rァ/
                      ,||>< ||><||       rゝ[ロrL   ,」ュロ[くャ
      |    .[森氷製菓]     .||><||><||  .r====l:┐|x|xlx|´    |x|xlx|
────!zュ   | lココココココ:|[㌔㍍] ,|| ̄ :|| ̄ ̄ || ::|l=====l|l|x|xlx| r─‐:|x|xlx|
 ○   /´   | lココココココ:|rェェェュ].,||≧≦||≧ ≦||  |l====,r:::::::::-、x〕kュュ 〔x|x(V_。_。V)
   ,/-‐─¬、  ,.-‐─¬、ェェェ:[ ,|| ̄ ̄:|| ̄ ̄ ||     `l::::::::::{  rェェェrへュ彡、:_:_:rミ
   / |[: ̄l ̄:]|  |[: ̄l ̄:]| ェェェ:|::||二二:l||二二l||   l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|       :|γγヽ
::::::::ヘ~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~:l|       :| ヽヽソ
~~`                              :|       :|
                                 ~~~~~~~~~~~~~~


農村から十分な食料が入ってこないため、
都市部は海外から食糧を輸入するようになった。

他国では緑の革命が順調に進展しているので、
穀物価格が安価になっている。
これを輸入することで、都市部は食いつないだ。

多くが輸入品である小麦やコメの普及も進んだ。




804 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:16:03 ID:FUjsCFx20 (68)


          /: :/: : : : : : :`ヽ: : : : : :丶
         ,:'´: : : : : : : ヽ: : : : :゚。: : : : : : :\
        .:′: :/: : : : : : : : : : : : :}: : : : : : : ト
        .′: : ′: : : : : : :| : : : : : : : : : : : : }
        {: : : :|: : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : 小
        ,′: :.:j: : : : : : : : :′: : : : : : : ハ: :j:.:}   どうしよう、
.       /ハ///{// : : : : : /: : : : /: : : //::/レ'   干ばつのせいで明日食うものがない…
      /  {///////////// : :/: : ::// 〉:|
          乂////////////////// {リ j
          ヾ//////////////{:′` ι/
          八//////////}/リ  :... /
           ノ//ノイ '″   -‐ ァ ´
.          /ニ/リ       /
       __/ニニニ=-       ′
       /ニニニj{≧ュ., ニニ=- {
      /ニニニニ〃ー―‐┬‐┬:ヽ
    ′ニニ二l|ニニニニニ\__}ニニ}
   ,′=ニニ二l|ニニニニニニ/ヽ   \
    |ニニニニニニl|=ニニニ/ニニ∧   }ト


こうなると逆に、
干ばつが起きても都市部にはそこまでの被害はなくなる。
もともと食料を輸入に頼っているので、
国内で不作でもそんなに困らないのだ。

むしろ、干ばつは地方農民を直撃した。
それほど資金と労力をかけずに少ない収穫を得るという方法のため、
自然環境がすこし変化するとすぐに大減収となってしまうのだ。

食っていけなくなった地方農民は都市へと流れ込み、
ここで都市貧困層にも飢饉が初めて拡大する。




809*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:18:27 ID:FUjsCFx20 (68)


  ∧          _    ___    /: : : : :\       /
/  \       /: : :>'' ´: : : : : : : : `:<_:, -----:、\    /  食 別
     ` ┐    /: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : \: :_: : : : \>  く    っ に
  な    |    /:/: : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : : :\:ヽ: : : : :\  \  て 好
  め    |   |/: : : : : : : l: : : :ヽ : : : : :ハ: :、 : : : : ∧: \: : : : \ |  る き
  ん    |   /: : : l: : : /|:|ヽ: : : :|:/ : : ::|: :| : : : : : ∧:、::|: : : : : ∧|  わ で
  じ   .|  /: :/: : |: : ::| |:| \∠_|l: : : : :|: :|: : : : : : : l:ハ: : : : : : : :)   け も
  ゃ   |  |: /: ::_/|: : :| lノ、/イ:r、:l`ヽ: : |:_」: : : : : : : |: :|: : : : : : :/|  じ や
  ね   |  |::|: : /イミ´     |::U::| /レイ : : : :ト、: : : :|: :!: : : : : /| .|  ゃ し
  |   |\|::|: /||{:l]::}       `ニくJ。 |: : : : :|」l: : : |: :|: : : : /::| |  ね
  |   |  ヽ|/::|(>‐' ,           |} |: : : : :|ノ|: : /|: :ト、: : : : ::l |  ぇ
  |   |   ゝ:l |}     ___    | |: : |: ::|ノ:::/ l: :| \: : ::ヽ|  よ
  |   |    |: | | Fニニ.----\  l |: ::|:|:/: ::/  ヽ|  |ヽ: :|: :|  /
   /    |    |:ハj  |: : : : : : : : : :ハ  |/|: :/:/:/    }) /: :|//|  ・
   ・    |    |: : \ l: : : : : : :__ノ|//:/|/`Yト、-─--、/: : /  |
         |     | :|: : |\二二 ---/  |/  /:/: : : : : : : :\/    |
       」    |/\:|  >-- <l   _,-,-/ ̄`<__: : : : : : : \ __/
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     /-----─| |〈 く く´    ̄ 〈〈〈 〈 `l \         | く
    /     _ヽヽlノヽノく ー---‐ >ヽハ_ノ|\       |  \
    /       // /          / | ! |         |    |


こうして、「アフリカの食糧危機」が、
数年ごとにニュースをにぎわすこととなる。

アフリカ諸国の農民比率は、平均して60%以上にものぼる。
どうみても、たいていの国で最大の産業である。

それにもかかわらず、実はアフリカは穀物自給ができていない。
それどころか、アフリカ全体の穀物輸入は
世界最大の穀物輸入国である日本を大幅に上回っているのだ。

労働人口の60%を占める主要産業をまるで改善していないのだから、
当然経済も伸びるはずはなかった。




812*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:20:24 ID:FUjsCFx20 (68)


                                           ,、-
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:::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::::::从 MwM 从 MwMmw M从 MwM 从 MwMmw MwM''"""'''''"""''""''''""''"''''""
从 MwM 从 MwMmwMwM 从WYWノM MWYMWノWYWノMノMYWWYWノM MWYMWノWYWノMノMY


で、ブラックアフリカにおいて農業で成功した国家はないのかというと、
実は三つある。
南アフリカ、ローデシア、そしてモーリシャスである。




817 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 22:23:21 ID:KoM/WvQc0 (2)
またモーリシャスかwwww島じゃないのか

820 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:24:02 ID:FUjsCFx20 (68)



                  ,‐ヽ                      /⌒ヽ
                 /  .`、                   / |  l
                . /    .`、                /  .| │
                /      `、                  | ̄ ヽ ̄ヽ
          ii   __,,───────────────--┴--- ....,, ヾ ´i`ヽ,
          i┌∠≧コゝ                   ,,..,,_ ο   ヘ´ 丶/  i ..│
     ,..-ー '¨ ̄      ロ  ロ ロ ロ ロ ロ ロ |σ|     _,,,\ /.  │ ...│
   (  .   ii       _ ,,,, ... ... ,,,_..             _ ,,.. -‐ '' "   .├‐─┴─┤
   .゙゙'''‐,,,,. . ii f'~``│゙゙゙゙゙'´_,,,.. -ー''''""゙゙゙゙ ' へ_ ,,... -'' "         ヽ``````´ノ
       <二┤   | ∠          へ                 ```´
         .ii ゝ__│ `、         へ
         .ii     ̄```、.         へ
                  `、      . .へ
                       `、      /
                   ゝ    .ノ
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 . ;: ..., '' ;;:  ; : . ' : ' ;;, ,,;. ;: ...,. ;: .. , /       \ ."~ ;: ; ;: ;: """,   .



南アフリカは、
反収が低い代わりに広大な土地でコストをかけずに収穫する道を選んだ。
アメリカ型の農業である。




823 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:25:21 ID:FUjsCFx20 (68)


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ローデシアは逆に、
そこそこの広さの農地に労働力や肥料を集中的に投入して、
反収を上げる道を選んだ。
ヨーロッパや日本型の農業である。




824 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:27:23 ID:FUjsCFx20 (68)


               _,..----、_
              / ,r ̄\!!;へ
             /〃/   、  , ;i
             i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙)  農業の生産性を上げれば、
             lk i.l  /',!゙i\ i  わが軍はあと10年は戦える!
             ゙iヾ,.   ,..-ニ_ /
             Y ト、  ト-:=┘i
              l ! \__j'.l
              」-ゝr―‐==;十i      _,r--――、
             .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐<  _,.r<"「 l_____
     ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \
    ∧   ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~    ゙i  /       \\(_.人 ヽ._ ヽ
    レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / /       ヽ-ゝ. \   /
    レ'// .l l   ! ! i/./ ./  /  / /         ,(  \  ノハ
    レ'/  .! !   i ゙'!  ̄ ∠,  /  ヽ._        ,ター  '",〈 !
   /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./   ー=='       .l.ト、. -‐'"/!.ト,
  /   .ト-  ゙ー―┘!└‐'='-‐"   ヽ._/   、     トミ、 ̄ ̄._ノノli\


 *o ゚ |+o。!   o 。      *。 |゚ | ・ +o   o。!
 o○+ |   |!*l:::j o  rく乞7ト   ゚ |+ | ・゚  。*゚  l・  o
・+      + |  /::::::>=<:::::\ |  |i 。 *o゚ |! o
゚ |i    | |l   /::::/      `ヽ>― 、 。 | ・   ・+
o。!    |i   f´ ̄∨  / /   l lヽ{ つ_丿゚| o ○ ゚ |i
  。*゚  l o人 ⊂ノ| |ィ7T  ノート、く ̄\ \ |i 。 *o。!   政府がどんどん支援してくれるから、
 *。゚ .r‐く ̄`ーク乂-== }./ =- トヘ\    ヽ O。。*゚   いくらでも反収が上がるわぁ!
。 l ・o \    /l|八.///____ /// リ_>、  〉  * o
 |o。  |l ヽ /ヽヘ ヽ (    ノ イ /:::::::::::::::>′ 。 | ・ ゚
* ゚   l|  く:::::::::::|::丶>≧=≦ /イ::::::/ ̄  。 * ゚ |
 il + ≦三≧ーヘ::|::::::トr‐r‐r‐|::::| ̄ ≦三≧  。*゚|l +
  l / / ̄}ア⌒   |::::::| {迄} |::::|_ ⌒ヾ{ ̄  *  ○
・|l // '  /     /ヽ:::: 、 / ヽ ノ:::/::L、  ・ | + l 。o
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 _|\∧∧∧MMMMMMMMMMM∧∧∧/|_
 >                            <
   -‐ |  TT 厶  土土  ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
   ツ .!  四 .儿 | ,イ .!   | ̄| ̄ 月 ヒ | |
   子 |_」 !_」 夂 l__丕__l  / | ノ \ ノ L_い o o

           白人大農園主


ローデシア白人政権はあらゆる意味で問題の多い政権であったが、
農業育成にはことのほか力を入れていた。

周囲の国すべてと敵対する状況下においては食糧自給は何よりも重要だったうえ、
ローデシアはもともと農業移民による農業植民地である。
農業こそが主要産業なのだ。

このため、政府は農業支援に力を入れ、
ローデシアだけ緑の革命が起こったような状態となった。

この強力な穀物生産能力はジンバブエになっても保持され、
ムガベが白人農園主を追い出すまでジンバブエ経済の牽引車となっていた。




826*1 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 22:28:33 ID:TJoBQsiw0 (15)
ムガベがとりわけ有能だったんじゃなくて
それ以前から基本的に農業重視路線だったわけね

830 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:31:23 ID:FUjsCFx20 (68)




      /: :/ /        /_∨ハ     A..ト∨    }l |
       |: / イ       / /ノ ∨'.     | リ ∨   { |リ
       |イ: : :|     { / /z=く j |   //,z=く 1   乂
       |:..: : :| |     ‘。,〃|)j/| / .!   / |)/|′}/ ./\}
       l:..: : :| |    ハ  弋rノ   ―‐ ′弋シ  j  /
       ∨: : :、: \   \ヽ  --          彳T″    国土の狭いモーリシャスにおいて
.       八 : 、\: \.......\         `     { .|     農業を産業として残すには、
     / : \`ー\   │             |     現在競争力のある分野に集中するしか
      / .: : : : : : : : |    |       ´ `   / .|     道はないでしょう。
.     / .: : : : : : : : : |    ト             /   l
    / .: : : : : : : : : : |    |  `   .. __ ィ |     |     サトウキビと茶のプランテーションの拡大を。
    .: : : : : : : : : : : : ハ.    |       |: : : : .|     |     労働者の食糧は輸入で賄いましょう。
/ : : : : : : : : : : : : : : ハ   |       |: : : :..ハ   ト、
 .: /: : : : : : : : : : : : / ハ   ゚.      |、⌒ヽ: ゚.  {  :,
 :/: : : : : : : : >      :,  ゚        { \  \:,   ;  ′
::/: : : :>          ′ ゚:.,_      l    ∨ ∧.,__ハ
:{|: : :/\ \          '. ゚: 、 ヽ  / |    ∨ ∧ ハ ,
:{|: :/   \ \        '. }\      |    ∨ ∧  }ヘ


そしてモーリシャスだが、
ここは完全にプランテーション農業一本に絞る決断をした。

穀物生産を完全に放棄したのである。




833*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:35:47 ID:FUjsCFx20 (68)



         .┌┐
        / /
      ./ / i
      | ( ゚Д゚)<そんなバナナ
      |(ノi  |)
      |  i  i
      \_ヽ_,ゝ
        U" U



誤解されがちだが、
ほとんどのアフリカ諸国はモノカルチャー農業ではない。

1997年、
農業総生産額の20%を占めていた商品作物は、
ベナンの綿花、コートジボワールのカカオ、モーリシャスとスワジランドのさとうきび、
それにジンバブエとマラウイのたばこ。これだけである。

耕地面積でも、やはりたいしたことはない。
耕地の20%以上を占めているのは、
ベナンの綿花、コートジボワール・ガーナ・赤道ギニア・サントメのカカオ、
それにモーリシャスとスワジランドのさとうきびしかない。
経済でも農地でも、商品作物生産は大した割合を持っていないのだ。




839*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:37:39 ID:FUjsCFx20 (88)


         |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
           |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
        |______|_____|
        | 三|  _     _   |三 !
        | 三|  三シ   ヾ三  |三 |   麻呂たちはもう、
        | 三′  .._     _,,..  i三 |   ZIPどころかJPGしか売るものがないでおじゃるよ…
        ト、ニ| o゚((●)) ((●))゚o.|三.|
        ', iヽ!  、 ‐' /  !、 ーシ |シ,イ
         i,ヽリ    ,' :  !.     |f ノ
         ヾ!    i ,、 ,..、ヽ   lノ
          |      _ _    イ l
            l    ,ィチ‐-‐ヽ  i /、
             ゙i、   ゝ、二フ′ ノ/'"\
              | \  ー一 / /   _,ン'゙\
          ,ィ|、  \     /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
       _, イ  | ヽ_ 二=''" _,. -''´  """""´´  ``ー


これに対し、輸出はかなりの国において商品作物が50%を超えていたりする。
ブルンジに至っては、総輸出額(農業輸出額、ではない)の88%がコーヒーである。
これは上で書いた変化のあった1980年代以降でさえ、そうである。

これがどういうことかというと、
ほかの産業があまりにもパッとしないため、
まだ競争力のある商品作物しか売るものがない、ということなのだ。




848*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:42:18 ID:FUjsCFx20 (88)



      ....,,....                                 (⌒ヽ
    ,,:;::'' ::::::: '::::,,                              ノ    )
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そんななか、アフリカ諸国中、
唯一完全なプランテーション国家となったのがモーリシャスである。

2003年の食糧自給率は、驚愕の0.1%。
これは穀物農家がほぼ国内に存在しないことを意味している。

ただし穀物生産性はアフリカ諸国では最も高くなっている。
これは、生き残ったわずかな穀物農家が労力と資金を農地に投入し、
非常に高い生産性を実現していることも意味している。




856 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:46:59 ID:FUjsCFx20 (88)


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      / /     ,    ¨ ̄¨    、     ヽ.    ノ
    / /    , イ           ヾ' 、     マ:、´ ヽ
    レ′  / /-‐          ‐-, ヽ     i::ヽ  ,
   /  /  /                   ′ \  !:::::,  ',   あまーいあまいおさとういっぱい
   {   /    /  ○           ○  ',   ヽ  }:::::::::, ′
   f゙rムイ / , -───────-   ′ ト、ゝ 7;:::::::::, }   うれしいかぎりですー
    ヾ 、:::| /  ;               :  ', |::::フ / \:::::, i
  rm/\ レ  {                   }  〉レ ノ、rm \リ
  ヾ/   ムー、 ,              / /<´   ヽっ
  {     ` ヘ \            / /r‐ ´    }
   、       `   ‐ ..__,. -   ´ ̄       /
    `¨  ‐-   / \  ̄∧ ̄  / L     -‐  ¨´
             /     ヽ/ \/   ゙'、
         /              ヽ
           /                〉
          〈                /
         \             /
          \          /
            ヾ …┬-┬… 7
                 \ノ}   !ー-t'′
              ).ノ   \j


穀物生産をほぼ完全に捨て去ったことで、
逆に砂糖の生産に注力できるようになったモーリシャスは、
その余剰労働力を繊維工業や観光業に注ぎ込んだ。

農業を完全にモノカルチャー化した代わりに、
産業構造自体を多角化したわけである。

そして農業が大規模化・効率化したため、
農家収入が激増し、繊維産業や観光業の労働者とほぼ同じ収入をたたき出すようになった。




859 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:49:31 ID:FUjsCFx20 (88)




           ,,-''' ̄ ̄ ̄\
         ,,-''           \
  / ̄ ̄ ̄               |    なにもかもうまくいくわけないだろ、
 /                    |    常識的に考えて…
 |    .i                   /
 ヽ   `-一''''''"~~``'ー--、 -´´-一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



さて、ボツワナだが、
ここはアフリカ諸国の中でもさらに農業の失敗の度合いがひどい。

「成長」の章でも書いたが、
ボツワナの土地あたり穀物生産性は、1960年代には1ヘクタール当たり333㎏だった。
これは1970年代になると430㎏まで伸びるものの、
1980年代に入ると236㎏まで落ち込み、以降も減少傾向が続く。
横ばいの国があっても、落ち込む国はボツワナくらいのものである。

このデータが示すことはただ一つ。
ボツワナは、穀物生産を半ば放棄してしまったのである。




863 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:52:08 ID:FUjsCFx20 (88)


こうなったのには、もちろん理由がある。
ここでVTRを見てみよう。


【再現VTR】第六話「前途多難」

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                                                            アナログ

      ___
    /       \       これだけやっても、収入がそう増えるわけじゃなし。
   /          \        行政費のほとんどがイギリスからの援助で、
 /   ノ  ヽ、_    \       まともな政府収入は「南アフリカ関税同盟」※から分配される関税だけだお。
 |   ( ●) (● ).     |
 \ l^l^ln__人__)     /       ああ、どこからか金が降ってこないもんかなぁ…
  /ヽ   L⌒ ´
      ゝ  ノ

※南アフリカ、バソトランド(レソト)、スワジランド、ベチュアナランド(ボツワナ)の加盟する関税同盟。1910年発足。
  南アフリカが加盟諸国の関税を代理徴収し、加盟各国に分配する。
  これら国家の貿易がほとんど南アフリカを介して行われるために、こんな芸当ができる。

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866 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 22:52:40 ID:KdxKRDUc0 (13)
アナログ表示出るんかいw

869*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:54:17 ID:FUjsCFx20 (88)



                                           i        ゙i i
                                          .i        /'j
        ,- 、__                                ヽ       //
        i'''''‐-、` ヽ 、                             `ヽ、,,,,,,,-‐''´
        ヽ   `ヽ、 ゙\
          `ヽ 、  ゙ヽ、〉
             `'''‐'''´                ,-'''''''‐-、
                                i ヽ、   \
                        ,,,-‐'''''‐- 、   .ヽ ヽ 、   ヽ
                       /       ヽ、  \ \_  ノi
                      .i         j、    `''‐-二フ'
                      .i、         ij
                      ヽヽ、      //
                       `ヽ、、___,-'/                      ,==、───---,,,,,__
       ,,-''''''ヽ-、___      _,,--'''''''''''<            ,,,,,‐- 、       i‐-`_'''''''''''‐----‐‐''''i
     /    j .j───'''''i   /´,,,-‐'''' ゙̄ヽヽ- 、         .i 〈   ` ヽ、    i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
    ./     ./ ./ ̄ ̄ ̄ ̄i / /      // 'ヽ、\ニニニニニi‐‐-ヽ ヽ     ヽ    ̄i_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''''''''''i
    .i'     / / ̄ ̄ ̄ ̄jj ヽ〈_   ,,,-''‐-ji. i  ゙ヾヽ──j j二 >-ヽ-‐‐‐‐‐゙─、   i二二二ニフ ̄ニフヽ
 /二>-‐''''' ̄二二ヽ ̄ヽ二二二'''''<二二-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,,   i二<-‐‐''''''''´ ,,,-'''
..-‐‐i'´,,-''''´ ̄ ̄ ̄ ヽi ̄‐、 ` ヽ 、`''''ヽ、i二j、____,,,,,,,,,,j-、-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ニニi─ゝ---‐<ニii-‐‐
‐-‐゙゙i´     i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二二i‐-ヽ∠-‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ニニニニニニニi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
ニ二''ヽ‐--‐'''''j二二二二二---‐i  ヽij二二i____,,,,,,,,,,j二二二二二i_____,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j_,,,,,


牛よりも、さらに財政的に重要なものがある。
そう、「南アフリカ関税同盟から分配される関税」である。

南アフリカ関税同盟は現在でも継続しており、
今年(2014年)で結成104年を迎える。
統合度も非常に高く、域内関税は一切存在しない。

さらに、1980年代以降関税分配率は大きくボツワナ、レソト、スワジランド側に有利な率に改定された。
2000年代に入っても、ここからの関税はボツワナ歳入の15%を占める。
ボツワナ経済にとって、なくてはならないものなのだ。




872 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:57:14 ID:FUjsCFx20 (88)


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        / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|/|     ∧,,∧        ⊂、⊂ヽ 三二─
      | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|/|    (・ω・;) 三二─     O-、_) 三二─
      | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|/|__   ⊂、⊂ヽ 三二  ∧,,∧                  ドテッ☆
    /| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|//l    O-∧,,∧    (・ω・;) 三二─           ∧,,∧〃
    [三三三三三三三三三三三]/       (・ω・;) 三 ⊂、⊂ヽ 三∧,,∧          (xωx;)_o
    |   |大|  |80% |  |大|  |  |       ⊂、⊂ヽ 三二O-、_)  (・ω・;) 三二─     と__と__つ
    |   |特|  |OFF|  |特|  |  |         O-、_) 三二─   ⊂、⊂ヽ 三二─
    |   |価|   ̄ ̄   |価|  |/                      O-、_) 三二─
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


しかし、南アフリカは上でみたとおりの農業大国である。
そこから無関税でやってくる穀物に、
砂漠の縁のぎりぎりで農業をしているボツワナが、
かなうわけがなかったのだ。




877 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 22:59:38 ID:FUjsCFx20 (88)


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                      ', ゝイ:ヾ::::へ:::::::::::ヽ γ//////
                      /;'::{::::::l\:::ヾ::::::::::::::ヘ ヽマ==´
         r、 ,,       _ -=:/{:l::::';:::∧ヾ\≧‐=:::::Vエ{:::,
.    r、 |ヽ| V ',      く///V::::ト::::从ヾヽ  .fテ心':::::「! Ⅶ
     ヽ` ` `Y 7      ≧=Ⅶ::::乂fテミ   ゞ= '' l::リ{ ハl
     .ハ γ´ ノ、         Ⅶ::::’ ヒzリ ′ __  乂 Yムr.、
      λ-=≦ノ::7        八::ヽ:ハ  γ´ }   /Tハ {| r= ミ
      八   .::/:::ヽ         Y ト、  ヽ ノ  /l ,' rヽLr }
        ト ノヾ::::::入         ゝ===っ 、 ィ::{エ}ト/ { `==- l
          ヽ  ヾ::::} ’.    _   =≦   ̄ , ' ̄7‐-{ ヾ::ヽ’r= 、 }:Y
         \:::::,` ノr=≦: :’    __  /  .ゝ_У  \ .`==く  ト、
             ヾ=く: : }: : : : : l _  -- 、Уγ::≧=マ 丶   ’::::ノ ヽ }:::Y
               ヽ: : : :-=≦       ′}:::::::::::::∧  ',   r'   }ム:∧
                ̄           { _` ==''´ ',  |   八 r/ 八 :}
                          入:::.:.      l  ノ / r::人 :::: 八
                         , ´/ヽ:::’,   l/`ァ´ィ_ ヘ>= 彡
               _  _  .:::/  人二ニテ=7 ̄7 :シ  ` 、、

                        牛


こうして、ボツワナ政府は農業支援をほぼ放棄してしまう。
その代わりとして畜産には力を入れたので、
農業は縮小していき、
畜産へと特化していくようになった。




880 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:01:36 ID:FUjsCFx20 (88)


         ___
         /|  _`ヽ
       |  |  |_ヽ) |
       |  |  __ノ
       |  |_|‐一'′   げいの…いや、牧場で働く夢をかなえられるのは
     xr‐ト-允<      ひとにぎりなんだよな…
    / \V〈〉V_,>、
   /ヽ   ∧ハト、  \
.  / ハ   \∨ /_/│
 /    }     `{'´   l │
./   /|     o〉   '| |

       牧童


しかし、牧畜は農業に比べて雇用が非常に小さい。
ましてボツワナの牧畜は、乾燥した地域での粗放的なものである。
結果、農業であぶれた人をすべてすくいあげることはできなかった。

こうして、多くの人が都会へと流入する。
2000年には第三次産業人口が59%に達するようになり、
経済は完全に商工業中心へと移行した。




883 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:03:43 ID:FUjsCFx20 (88)


      __、ーv''7-;z.__
.     _> `     ニ=
.   >  、NヽN、N、トゝ
.    イ ィ` ij 「.| v  V.7   公共事業のおかげで、
.    l. ヽ. __ | |  j /.ハ   何とか飯が食っていけるっ…!
   | r=i.| l⌒ヾレ''  レ'"う.〉
    |.{に||uゝ..__。" く。.ノく
.   j. `ー|!ド、""r _ '〈:" (.._
.   /   /! lX.Z.エ.エエェ'エT´
 _ノ_,/ | ヾェェ:ェ:ェ:ェ:ェL.__     、゙`;`"ー;-;、
 ̄「|  ト、,l、ij、,_           |     j r-(\: : {
. l.|.  |j" .;、 "'‐、! i i  |`iー-,、._;'⊂,ヽ、ヽ|;:'゙
. !.!  j゙ .: ∩ f`l.i`h゙‐、__.ハ│ | {(\.|. |!. ||
 |.|  '、;'' ;|. |.;|. |.|│| '";=ニ{|.| | │j:,:ハ ヾ l ;|
 !.!.  |. 'y' レ' /' /./`´|`ー' |.|.| ∠ルl | ;  .ノ


ここで大きな役割を果たしたのが、公共事業である。
「成長」の回でみたとおり、ボツワナは国家に富がたまっている状態なので、
国民に還元するためにインフラ整備等は積極的に行っている。

農村部においても、この職にありついて食っていけるようになったものは多かった。
これはツワナ人だけでなく、サン人などほかの民族においてもそうである。




885 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:05:34 ID:FUjsCFx20 (88)


       -=ミヽl∨レl イイイイィ
       Z ,vvwvwvwvv、"ミ
      Z /:|:|:|u|:|j:|:u:|:|u:|:ヽ ミ
      Z. \;:|u|:|:|:|j~|:|:|/ _ ミ
     1 l::\ \l:l:l:l:l:/ /::l ト'    公共事業だけってのは、
      |〈:|u:|::\`!ll !´/:|:U:ノ.|    ほんとは無理があるんだよなあ…
     r‐'‐〉 ==。=-ソ /=。== 〈.‐、
     | f.ヲ u三三〈 〈 三三|j )〕|    やっぱり農業がしっかりしてないと、
     l ゞゝ 〃〃/ /〃〃〃/ソ.l    地方人口を支えきれない…
    ム`''〈 /´ r_(_/_ 、 `ヽ 〉‐ヘ
    /_l´ ̄u ̄ ̄u ̄u ̄ ̄`l._ヾ、
一 '' "|| | 〃〃〃〃〃〃〃〃| ||" '' ー
.   || .| l l l l l l l l l |. ||
   ||  l  |j  u |j |j  u  l ||
.   ||   ̄ ̄ト ̄ ̄ ̄ ,| ̄ ̄  .||
   ||     | `r----/ |      .||


しかし、公共事業だけで地方を支えていくのには、
やはり無理があった。

公共事業の割合の高い日本の地方農村といえど、
農漁業を完全に捨て去った村などほとんどない。
農業でなくともいいが、何か一つ「産業」がないと、
どこの村落もやっていけない。

そして、ボツワナはその開発に失敗した。




886 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:07:40 ID:FUjsCFx20 (88)

.._.
  `"゙";':':';':.,.,_           _...:;;:''"                        ,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,..
 '"゙''゙"            .,.,;:;゛:;:,.,.,_                    ,,,......,,,,,;:;''"''':::..
.,;: _...      .....,,,,,;:;'''"'''"                   ....,,_,,,...;:;::''""''''"
      ,.,;:;:;:;:;'''""""""            ..,.,;:':';',,,..;:.;:;';:;';''""
  .,;:,.'""    ,.,..,.;:';';':':':.':.:.           ""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,         _,,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
"''''''""""""''"'";:;:;,.,_,.              .....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"         ..,:
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     ;:,.,.,.,....__....,,__,...._......__.._._..,...._,,,.._....,,___.._....,,__,....,_,..,,_....,,__,,,..::::;;;;;;,,,.....  ヾy    .......
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     、 丶 }:l,/ー´                             ´ ̄`i:| _/‐'
      ´ ̄\|;{  / ,               ..             ー、  {:レ'
       _;>ー=}i|ー' ̄_ノ                           ...   ` ̄ヽ.}:|,.-' ̄
      、\   |!l='ー<_                . ...                !:i|
      ̄`ー=|:;{  l  ,_        ^                      ´
        }i!;|/ ̄                       __
          |:;!il         .... ..             /ヽ _ /ヽ
     ^                               / ..:::'l ::.: .:.::\     ^    ..,,;:.,..
  ...,,..,;:..         r‐、            ∧∧      '"'"''"'  ̄ "''"''"
              `"""        (,,  .::)
                           〈 ̄.:::)
                           /ニ_::::ゝ
                          し J


結果、地方と都市の所得格差が非常に激しくなった。
2003年の地方の貧困層率は44%。
都市部の19%とくらべても、明らかに高い。

国全体が富んでいく中で、
この地方の貧困は、ボツワナの抱える問題の一つとなっていくのである…




887*1 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:08:28 ID:FUjsCFx20 (88)
今回ここまでっ!

いやー、今回は長丁場だった…


889 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 23:09:12 ID:RdKVnINU0 (7)
乙です
コンビニで見かけたチョコレートの箱に
「このチョコの原材料のカカオは適切な価格で買い取られています」
とか書いてあって、何のこっちゃ?と思ってたらこういう事だったんだなあ……


890 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 23:09:43 ID:N6tT04Dg0 (7)
乙ー
地方切捨てみたいなもんか

しかしモノカルチャーの件とか今回の話は目から鱗が多かったわ


904 名前:名無しのやる夫だお [sage] 投稿日:2014/02/22(土) 23:29:20 ID:51PEafG.0 (4)
乙でした。

さすがにボツワナも全部の政策が成功したわけじゃないのね。

確か19世紀後半に
不毛の地に追いやられたのが今のボツワナのツワナ人なんだっけ。
農業に不適切な土地に住んでる以上は仕方ない。


906 名前:Opqr ◆XLjdU8ssbY [] 投稿日:2014/02/22(土) 23:33:14 ID:FUjsCFx20 (88)

参考文献ー。

まず緑の革命や品種改良に関しては、

「食用作物」 養賢堂; 新訂版 (2010/09) 国分牧衛
「図説アフリカ経済」 日本評論社 (2002/05) 平野克己
の2冊を元としています。

モノカルチャー経済や自給農業などアフリカ農業の現状に関しては、
「図説アフリカ経済」と、
「アフリカ経済論」ミネルヴァ書房 (2004/12) 北川 勝彦 , 高橋 基樹 編著
「エコノミスト 南の貧困と闘う」東洋経済新報社 (2003/07) ウィリアム・イースタリー
がベースですね。

ガーナの農業に関しては、
「エコノミスト 南の貧困と闘う」と
「ガーナ 混乱と希望の国」アジア経済研究所 (2003/12) 高根務
をベースにしてます。

ボツワナの穀物生産状況は
「開発と国家 アフリカ政治経済論序説」(開発経済学の挑戦3)(勁草書房) 高橋基樹
からの引用です。

それから最後に引用したボツワナの経済データは、
http://jp.knoema.com/atlas/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%8A
このページからお借りしました。





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Comment
まとめ乙です。
モーリシャス、食糧自給を完全放棄するとは思い切った事をやったもんだ。
経済の多角化に成功しているからやれた政策なんだろうけど。
今必死こいて調査論文やってるけどこのスレそのままで論文書けるんじゃないかこれ?w
スレだけでは無理だが、あげてくれた参考文献も参照していけば、スレを軸にしてかけそうだな
ファミレスとかで見るフェアトレードってそういうことなのね
まさかこんな所で国分先生(直接の恩師ではないが、恩師の仕事仲間)の名前を見るとは!
ギレンの所は農業関係は優秀だったんだな
これまで物価の違いとフェアトレードを混同して考えていたからいまいちその思想に納得してなかったけど、これで分かったわ
成る程アフリカでどうして飢饉が起こるか、かー今までそういうものだと思って深く考えてこなかったけど当然理由があるんだよな

用は農産物を作っても売れないから最低限の生産しかされずしかも元々農業に適さない土地を使っているから干ばつが起こると一気に農家の生活が立ち行かなくなるからなのか

勉強になる
確か小泉内閣の頃、「税金の無駄遣いの研究」の例として
『粟とか黍の収量を増やす研究』が槍玉に上がってた。

日本では需要ないけど、途上国への技術支援目的なら
大いに意義があるんだよね。
イギリスの農業革命が日本に伝播?
日本は日本で独自に農法を発達させたんじゃないのか
シンガポールも同じだよな
アッチは水すらも完全輸入という思い切り具合だ
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当ブログで纏めさせて頂いていた作者様、ありがとうございました、そしてすいませんでした。

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